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2007年09月30日11:55

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旅行記(5:桃岩荘YH<2>)

(8/15:二日目の午後)
稚内から乗ったフェリーにて、礼文島・香深港に到着するアナウンスが入る。
一目港を見たところホテルの高い建物はあるが、何かしら鄙びた雰囲気が漂う所であった。
稚内から離島へ向かったので、当然といえば当然である。

港内がよく見えるになると、汚らしい格好をして汚い旗を振っている人が見えてきた。
「あの人の所に行かなければならないのか」と一瞬思いが横切ったが、
無かった事にして見て見ぬふりをした。

下船。
昨日の電話では、桃岩荘の関係者が港にいるとのことだった、
探してみると、自体錯誤も甚だしい幌付きのトラックの前にいた、先程の汚らしい格好をした人であった。
(この時点で諦めが入る)
今日止まる旨を話しておりフェリーの時間まで連絡していたのだが、
その人へは連絡が届いていないらしかった。
それでも何も問題なく泊まれることになった。

丁度昼食時だったため、宿への車での送迎(先程の幌付トラック)はなく、
「どこか港近辺で観光をして、お昼を食べて歩いてきてください」と案内された。
一緒の船で来た他の二人と一緒に、他愛ない話をしながら近くの食堂に入った。
(後々知ったのだが、ちゃんちゃん焼きで有名な"千鳥"である)
とにかく他の二人がウニ丼が食べたくてしょうがないらしく注文していたので、
特に自分は食べたくはなかったのだがつられて注文した。
待てど暮らせどウニ丼が来ない。
一時間近く待った後に来たウニ丼を見て驚いた。
大きな丼一面がウニである。さらにご飯の下にさらにウニが広がっていた。
二層のウニ丼だったのである。「これは時間はかかるわ」
豪華なだけあり値段も高かった。
(桃岩荘素泊まり一泊と同じ値段ではないか)

桃岩展望台を少し見て、歩いて宿へ向かった。
途中に壊れかけのやぐららしきものを見かけたが、おそらくここも敷地の一部なのであろう。
16時位であったろうか普通に扉をあけて、館内に入った。
話によると、今日は途中で見たやぐらの下でお祭りをするらしく、
速めにお風呂と夕食を終らせてほしいとの事だった。

それにしても、時々館内に流れる「ブルーサンダー号襲来」とは何なのであろうか?
洗濯機の側にいる女性は、何故70年代のフォークソングを普通に口ずさんでいるのか?
噂に違わず変な宿である。

夜になり、やぐらの下でお祭りが始まった。
やぐらの上に乗っている人が突如歌い始めた。
それにつられて、やぐらを囲んで人も一緒に歌い始めた。
明らかに一般的に知られていない歌が10曲以上歌われるのである。
その後、「礼文音頭です」との掛け声で礼文音頭を踊るのである。
「そんなの知るわけではないか」と思いをよそにして、淡々と踊られる。
さらに「フルコース」ですの掛け声で踊り始めたのである。
70〜80年代のアニメを歌いながら踊り始めた。

その頃にはあまりの寒気(自体錯誤感という意味での寒気)が走り、

「こんな宿早く出たい」

と思うまでには時間がかからなかった。

先程まで一緒にいた他の二人も同じ思いである。
祭りを抜け出し、宿へ一緒に帰った。
(寒風のせいで寒気が走っていたのも少しある)
ただ宿にいても何もすることもないので、再び祭りの場へ戻った。
祭りは中断しており、飲食タイムであった。
先程まで準備中だった露天の食べものが売られていた。
ウニ雑炊とビールを一本買って食べていた。
お店を見ると、あまりにも不人気だったソイの味噌汁が大値引きしていたが、無視した。

祭りもようやく終り、
明日の八時間コースの説明が始まった。
このためにわざわざこんな変な宿にきたのである。
さっさと歩いて、島を出ようではないか。
ただし話によると明日は朝のうち雨らしく、歩くかどうかは微妙らしい…。

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追記:
初めての桃岩荘だったのに、最初が恐ろしく地味である
・初代ブルーサンダー号に乗れていない
・館内へ入る時のお出迎えなし
・丁稚君による館内案内なし
なのに、初桃岩荘の人が来ては行けない、濃い常連集結の「やぐら祭り」の日である。
今考えれば、明らかに最悪な日である。

旅行記:1998/8/15(午後)
写真: 礼文へ行く時に乗ってきたニュー宗谷
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