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2024年05月02日11:11

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人生意気に感ず「首相の悲壮な表情。甦るパラグアイ、壮大な前原牧場」

◇岸田首相の表情には悲壮感があった。先月30日の記者会見である。唇を一文字に引き締め一点を見詰めている。一瞬目に光るものを見たと思ったのは私の間違いか。感情を現さないことで知られる首相である。3つの補選の敗北がいかに深刻かを改めて示す光景であった。
 この会見で首相は解散を強く否定した。解散は国民に信を問うことが目的である。本来政略の手段とすべきではない。首相はフランスや南米に向けて出発した。南米という別世界の上空で混乱の政情について何か着想を得るかもしれない。南米はブラジルとパラグアイを目指すという。この2国、私にとっても懐かしい。雄大な自然と共に県人会の人々の顔が甦るのだ。
◇私は県会議長の時パラグアイを訪ねた。ボリビアと共に海のない国で南米のへそと言われる。南米一の親日国とも言われる。実は出発前、議長室を堀口礼子さんという女性が訪れた。パラグアイの首都アスンシオンの出身である。
 堀口さんが語ったパラグアイとは、そしてアスンシオンとはどんな所か想像が描く世界に引き寄せられるようにパラグアイに向った。群馬県人会長は堀口さんの一族であった。事務所の書棚に私の「シベリア強制抑留・望郷の叫び」があった。パラグアイで日系人は高い評価を受けている。それは正直、勤勉、教育熱心、そして能力があると思われているからだという。歓迎会で私が「りんごの歌」を歌うと人々は手を打って喜んでくれた。
 私たちは途方もなく広大な前原農場を訪ねた。入口で車ごと消毒液の中をくぐった。草原の赤土の
道が果てしなく続く。テキサスの大農場を舞台にしたアメリカ映画「ジャイアンツ」を思い出した。前原さんは養鶏事業を熱く語ってくれた。ここからパラグアイ全土に出荷されアスンシオンで消費される卵は全てここで生産されるという。
 前原さんのお父さんは広島で下駄の工場をやっていたが倒産し裸一貫でやってきたという。日本人の勤勉さで困難を乗り越えてきたのだろう。恐れているのは鳥インフルエンザという。リスクを分散させるために広大な土地を確保して牛を始めたという。農場の一角に日本の城を建設中であった。望郷の思いが込められているに違いないと思った。岸田首相はパラグアイで日系の経済人に会うのであろうか。あれからおよそ19年、前原牧場、パラグアイの県人会の人々はどう変化したであろうか。地球の反対側の大地をもう一度訪ねてみたい。(読者に感謝)

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