いえ、コブサミの話ではありません。我が家恒例となった夏の野尻湖への家族旅行。台風直撃の公算大と報じられる中、せっかく前金払って予約取り付けたのだからたとえ雨が降ろうと行くというカミさんの力強い天の一声が発せられるにいたり、文庫本たくさん抱えて出発することとなった。
幸い台風は西にそれ、いくらか強めの風が吹いた程度でほとんど雨も降らず時折青空さえのぞく天気となった。当初はライトトラップでもやろうと計画していたのだが、さすがに台風では屋台も立てられず、採集道具と言えば殺虫スプレー一本だけ。昨年はキャビンの周辺一帯はミズナラのナラ枯れが進行した状態で、何が落ちてくるのかちょっと興味を引いたからだが、本音は全くやる気モード全く無しといったところ。
さて到着してみると周辺のミズナラ林は相当に被害が進行した状態が多数見られ、大量にフラスを噴き出している大径木にスプレー一発。落ちてきたのはクモとアリばかり。進行状態の異なる数本にも試してみたが、結果は変わらず。わずか30分で採集は終了。夜間に樹液を見回るとコクワ、ノコといったクワガタがいくらか来ていた程度で完全にムシの発生期は終了の気配。おかげで家族一緒に水遊びする時間が持ててよかったね…と思うことにした。
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