mixiユーザー(id:735114)

2022年05月01日19:29

127 view

【展覧会】THE GTEATS 美の巨匠たち展(東京都美術館)

ルネサンスから19世紀まで時代ごとに作品を並べていく展示方法は先に鑑賞したメトロポリタン美術館展と同じだが、メトロポリタン美術館展よりも作家数・作品数が多くて集中力が持たなかったせいか、全体的に散漫な印象だった。
ウィリアム・ブレイクが1点出ていたのは珍しいと思うけれど、スコットランド国立美術館所蔵の作品がメインになっている展覧会なのだから、イギリスの画家の作品、ブレイクのほか、レノルズ、コンスタブル、ターナー、ラファエル前派の作品はできればもう何点か見たかった(ゲインズバラは3点出ていたので良かった)・・・。

面白かった作品は以下のとおり。

美徳の寓意(未完)(コレッジョ(アントニオ・アッレーグリ)(帰属)):
中央が未完の状態になっている。作品のメインになる部分は最初ではなく最後に描くのだということが分かる、興味深い作品。

聖ステパノの石打ち(アダム・エルスハイマー):
小ぶりながらも、色鮮やかで密度が高く、ドラマチック。

ツバメの巣泥棒(ジャン=アントワーヌ・ヴァトー):
結構エロい作品・・・だと思うのは私だけかしら?

田園の情景(フランソワ・ブーシェ):
縦長の作品3点、いずれも若い男性が若い女性を誘惑している様子を描いている。背景、衣装、小道具は田舎風なのだが、バスケットに入っている果物や花が豪華で、当時の貴族の趣味をうかがい知ることができる。

遠景に村の見える風景(トマス・ゲインズバラ):
遠景の描写が素晴らしい! 川の水面に教会が映っていたり、橋を渡っている人がいたり・・・。遠くの村に焦点を当てた瞬間、近景の風景の中に自分が取り込まれるような気がした。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する