先日から参加しているダブルハーベストコミュニティにて「高い視座を持つこと」について面白い話を聞きましたのでここに書き残しておきたいと思います。
もともと高い視座うんぬんという言葉はこれまで私の中で明確な意味を持つことはありませんでしたが、今回はその認識に変化がありました。
少し背景を書いておくと、私が参加したのは企業におけるデジタル革新で失敗が多いこと、社員のマインドセットが問題でどうしてもデジタル革新が進まないことなど、DX全般についてのディスカッションです。
特にDX推進における「ありたい姿」の描き方についての議論で、コミュニティの運営である堀田氏からGoogleの事例をもとに社員が高い視座を持つことについて紹介がありました。
DX推進におけるありたい姿というのは、短期の話ではなく10年後とかもっと後を見据えたものですが、実際問題それを想像するのが難しいとう言うのが課題です。
ではなぜそれが難しいかというと、「いま現状がこうなっているよね」「なんで今10年後のことを考えないといけないのか」というような投資対効果が悪いような感じを持っている人が多いためです。
こういうマインドセットを持っているとDX推進でありたい姿を書くことが難しくなって来ます。
これに対してGoogleが面白い取り組みをしているということでした。
曰く、Google社員であっても普段の業務の忙しさ・日々の問題にどうしても意識がそこにフォーカスしてしまって、未来のことを考えることが難しいマインドセットになりますが、それを定期的に解消するために5日間ほどの合宿研修をするそうです。
DX教育を数時間だけ業務の間をぬってやる形式だと、頭が現実と未来の間で切り替えが難しいですが、合宿研修ではまとまった時間をとることで普段の業務から完全に離れて、頭を完全に未来のことを考えるように仕向けるような工夫をしているようです。
また、類似の合宿をシンギュラリティ大学の経営者教育でもやっており、そこでは4日間の期間をかけて目線(視座)を引き上げ続けるようなプログラムが提供されるとのことで、未来のことのみを考え・ディスカッションしていくことで完全に現状思考から切り替わっていくそうです。
その合宿の中では様々な分野の専門家をよんで様々な未来を語ってもらいその後参加者でブレストすることを繰り返していき、思考を未来にジャンプさせていくそうです(視座を強制的に高めていく仕組み)。
これは非常に納得感がある話で、特に「今から思考を切り離すこと」と「思考を未来にジャンプさせていくこと」の方法として確かに一般的な短時間の教育では難しいと感じていたので参考になりました。
今後もこのコミュニティからは様々な学びが得られそうで楽しみです。
以上
P.S.
思考をジャンプさせ、視座を高めることについて、例えば未来志向のビジネス本を数日間時間をかけてセルフブレストしながら読むことも、現実と思考を切り離す意味で効果的なのかもしれないと、ふと思いました。
P.S.2
加えて考えましたが、現実と思考を切り離すという操作は小説を書くときのイメージに近いと感じました。小説は史実を書くものでない場合、著者の想像によってほとんど作られるため、思考をジャンプさせることと類似するのかなと。そう考えると、小説家に原理原則を教えてビジネスを考えてもらうのも案外悪くないのかもしれないですね。
【最近のGratitude】
・Deep Sleep
During this week, I have got sick. Fortunately I was working at home and could control work time flexibly. At lunch time, I got siesta for 30 minutes. This sleep is very deep and time pass so quickly.
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