mixiユーザー(id:19073951)

2021年08月28日08:03

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思考の可視化

言語化するということ、言葉にしてみることは、「思考の可視化」だと思う。

不定型なモヤモヤに形を与え、まず自分が何を考えているかを客観的に整理し、そしてそれを他者に伝えることを可能にすることが言語の役割だが、しかし一方で、言語化することで、形を付与される前の、言葉にできない激しい情動の力、つまりモヤモヤの力が薄まってしまう側面もある。

私は、情動の力、純度を保ったまま言語化することを目指したい。
ダイヤモンドの原石の輝きの純度を保ったまま、ブリリアントなカットに削り込むことで、その力を封じ込め、形にし、身につける。
そのとき、その力を我が物として、自らの手中に収めることができる。

質と量を持たない不定型なモヤモヤは、そのままでは気化して外界に散逸してしまう。
言語化することで、外界と区別する「形」を与えられれば、この世に確実に存在するものとなる。

言語化することで自らの制御下に置かねば、とても抱えていられないような熱く激しい情動。
その情動に負けない力をもつ、生まれたての言葉の持つ強い産声。

削りが甘かったり、削りすぎたり、当初の想像とは違う形になったり。
それでも削ることでしか、形は見えてこない。
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