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日記一覧

ポピュラー音楽とクラシック音楽・現代音楽のジャンルの境界を、自由と知性のパスポートを手に、やすやすと飛び越え駆け抜けていった、私の精神的師匠、坂本龍一。今年、天に召されて輝く星となってしまった彼は、私を導いてくれた師にして、ヒーローだった。

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日日日記 時間とは
2023年12月23日09:09

時間とは、それを大切にする者に対しては味方になり、それを無駄にする者に対しては敵にもなるのだろう。時間を味方に付けるか、それとも敵に回してしまうか。それはきっと自分次第だ。

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日曜美術館「倉俣史朗 デザインの魔法」永遠の美を封じ込められたかのような椅子「ミス・ブランチ」アクリル板の中に造花の薔薇が封じ込められている。それはブリリアントにカットされた宝石の持つの冷たい人工物の輝き。安藤忠雄はじめ、交流のあった人物の

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今朝の朝刊から。「人が何かものを描くのは、そのものを見るためだ」〜コリングウッド「藝術の原理」より。逆に言えば、私たちには見たり捉えることができない、されど彼の目には見えた、彼が捉えた世界がそこに描かれる。私たちには捉えることのできない世界

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好きな音楽に身を心を預けていくとき、私の耳は閉じていく。他の音が耳に入る余地がないように、「雑音」が入り混じることのないように、純粋に、ただいつまでもこの音楽の中でだけ漂っていたい。それは好きな人と、ただ二人だけの世界でいつまでも戯れていた

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日曜美術館「アートする身体」を見る。人の肌の質感に近づけようとすることで、却って強調されてしまう義肢、義足の持つ痛々しさ。その痛々しさを払拭するべく、敢えて人工物であるがゆえの美の形を追求する義足装具士やデザインエンジニアたちの取り組み。あ

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内なる魂の灯りとともに
2023年06月25日10:53

「シャルル・デュトワ/新日本フィルハーモニー管弦楽団」を聴く。20230624 すみだトリフォニーホール プログラムは、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」ストラヴィンスキー「火の鳥」ベルリオーズ「幻想交響曲」いずれもデュトワを代表する、名刺代わり

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美醜の定義は人それぞれ。なので、何をなぜ美しいと感じたのか自分の言葉で自分で考え、自分の言葉で語ることが大切なのだと思う。私の場合は身体と心、音、色彩・映像そして香りが三位一体となってまず身体の感覚が研ぎ澄まされ、次いで想像力が喚起され心動

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心のモヤモヤを言語化、ロゴス化してみることで、「ああ、オレはこんなことで悩んでいたんだな」と、意識下に置き支配可能、取扱可能なものにする。すると、モヤモヤが晴れて視界が広がりスッキリする(ようになった気がする)。心の中に棲む野獣のような、支

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先日の義父の49日の法要で、間近に耳にした僧侶の読経の声と鉦鐘、木魚の音。歌とも声ともつかない朗々とした読経、訥々とした木魚、そして空間に波紋を立てて広がり満たす鉦鐘の深い響き。それらが織りなす音の響きそのものにすっかり聞き惚れてしまった。そ

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49日の法要の後で、まるで故人から不意に届いた手紙のように、輸入盤が発売になった坂本龍一「Love after love 第一炉香」。2020年作の同名の中国映画のサウンドトラックは、去年中国で発売されたのだが、権利関係等が未調整のためか、日本版は未発売のまま。

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「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」狂おしいまでに命咲き誇る春の日、ひとつの大きな命の花が散った。私の心の師匠であり、音楽の師でもあり、そして人生の師でもある、10代の頃から憧れ、尊敬し続けた人は逝った。息ができない、何も

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NHK MUSICスペシャル 坂本龍一。ピアノの打鍵の瞬間,音はこの世に溌剌としたエネルギーを持って放たれ,やがて生気を失い,残響となり消えゆく。その間,先に生まれた音と響き合い,旋律と和音となり,老いて消えゆく最中も、その後に生まれた新しい音と共

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