小さい頃は、追い越す事ばかりしか、頭になかった
身長が追い越したのは、大学生になった頃だった
社会人になり、世間の荒波に揉まれるうちに
なんとなく、追い越したような、気分になっていた
幸に、愛する人に出会えて、家族を作れた
子供を授かり、初めて分かった
子供は、親を追い越すのではなく、
親から引き継いで行くものだった
そして、社会の荒波に揉まれるうちに
もう一つ分かった事がある
上に上にばかり目が行ってしまう
人間の欲のなりの果ては、孤独だった
私は、幸運にも、上を、もう目指す事はない
それなりに大きくなった、私の枝葉は
真っ直ぐに横に伸ばして行こう
いつか、私の枝葉に触れる事があったなら、
暖かい温もりを、１つあげたい
私が、私の父と母から、受け継いだものだから
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