滅びる太陽
滅する太陽の夢をみた
彼は死に際にひどい苦しみを
みるだろう
しかし彼は悲しまなかった
何故ならば
随分と眺めていた人の生死と
数多の英雄と共にあるからだ
それは莫大な歴史
太陽が地球飲み込むときの話
地球はすでになく
しかるに君は太陽だ
あの大宇宙の宝石である
燃える炎を身に宿している
太陽が目を開けるそこは草原
もしも枯れた木や井戸があれば
もしも潤ったいずみのしずくあれ
今日はどんな一日なのだろう
しかしヒトがひとり亡くなるたびに
太陽も死んでいることを知らない
精神や心や身体はつねに太陽と共にある
意識はしぬと
その人の太陽は
死ぬのだ
太陽はもはや
ログインしてコメントを確認・投稿する