彼が時々次女を訪れ一緒に寝ることは知っていた。
私も次女も彼を大好き。
彼は頭がよく物事をよく理解し世間慣れもしている本物の大人。
私は彼を大好きなだけでなく尊敬していた。
ある日のことだった。
私たちが緩やかな坂道を歩いている時だった。
突然門の影から飛び出して来た強面の男がいた。
その男の体格はよく,いかにも強そうでしかも傷がこれまでの喧嘩の凄さを物語っていた。
私はこの男を見た途端怯んでしまった。
おまけに男は彼に喧嘩を売って来た。
ああ、ダメだ、とおもった。
けれど彼は落ち着き払ってこの男に近づいて何か言った。
何を言ったのかわからないが男は急に大人しくなった。
すごい!
彼は凄い!
あの強面の男は彼よりもひと回り大きかったのに。
そんなで次女も私も彼に夢中になってしまった。
彼が時々次女と寝ていても彼の本命は私だと自信があった。
ある日二人の写真を見つけるまでは。
なんとまあ幸せそうな二人。
お互い信じ合って愛し合っているからこそだと確信。
負けた。
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