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2020年07月01日05:40

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消えた日曜日

日曜日の朝目が覚めると空は一面灰色で少し肌寒い程だった。
対照的にベッドは柔らかく私の体温の温もりがなんとも心地よい。
そうだ、今日はベッドでのんびり過ごそう、とそう決心した。
バスルームから戻ってすぐにまたベッドに滑り込み、うとうとしたりYouTubeを見たりしているうちに、天気も良くなってきたがやはりのんびりを決め込む。

昼過ぎだった、ドアベルがなった。
そして携帯も。
あ、女友達だ。
注文していた額縁を届けてくれたのだ。
2月に出来上がっていたのだが、ロックダウンになってそのままだった。
それで先日我慢できなくなって届けてもらえないだろうかとお願いしたのだった。
久しぶりだったけれど距離を保って言葉を交わした。
額縁は期待通り素晴らしい出来。
20年ちょっと昔に描いた裸婦の絵のためのもの。
早く壁にかけたいが、裏が完全には作られていないのでまだそれが出来ないのが残念。

着替えてブランチ(遅い朝食)を食べた後はリビングでメールの整理やSNSのコメ等やっていたら、孫娘の声がした。
「ただいまー」
えっ?仕事だったの?日曜日なのに?
日曜日に仕事なんて今まで無かったことなのに、珍しい。

えっ?あっ!今日は日曜日、、、、じゃないの?
わっ!月曜日だ!
じゃあ日曜日はどこに行ったの?
日曜日が消えた。
前日が日曜日だとしたら、私は何をして何を食べていたのだろう?
全然思い出せない。
消えている。
すごく損をしたような気分。
76歳になるとこんな事になる。

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