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2019年04月30日23:48

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わたし定時で帰ります(1)

吉高由里子主演のドラマ。吉高さんは特に好きではないが。
「働き方改革」を背景に話を作っている。主人公は定時で帰り、認める社長の会社だが、自主的に働きたい社員も多い。
一方で、すぐにパワハラだとキレて転職する若者。社員ではこんな人はあまりいないはずだが、アルバイト相手の職場なら日常茶飯事だ。

いろんな価値観の人が出てくるのはリアルでおもしろい。
10連休(私は9)で、私の仕事との付き合いを書いてみようか。

先日、仏教の研究をしている女性が、43歳で自殺したというニュースがひっそりと各所に出ていた。
研究の仕事がなくて働きたがっていたという。
他人事ではない感じがした。
大学院重点化という国の政策で、一時期博士後期課程の人数増があった。
しかし、研究職が増えたわけではない。しかも、大学内部は超コネ社会(徒弟制に近い)なので、何年もかけて上の立場の人と仲良くして職業を得ていく。
また、ニーズのない研究分野も文系はほとんど。
上記の女性はとても優秀で実績もある人だが、正攻法では、関連の働き口が宝くじみたいな倍率で気の毒。

就職氷河期でもあり、なんとなくぐらいの職業観では、身近に正社員の仕事はなかったこともあり、同じ時期に私は大学に残ることになった。
しかし、前の時代はバブルだったので、自分が愚かすぎるとまでは言えない。
就職活動ばんばんできるほどの社交性が薄く、学問・文化方面で成功体験があり、精神的にちょっと参ってて、みたいなタイプは、大学世界にわりと普通に囚われてしまう。

文系で内実はひどいものだった。
自分のものを含めて、「こんな研究に趣味以上の意味があるのかな?」という謎がまずあって、集中できない。任されすぎていて、何から手を付けていいのかもわからない。
就職に関しては、周りを見ていても未来が見えない。ますます手を付ける気がなくなる悪循環。
教授はさすがに頭がいいが、その能力を切れ味鋭い毒舌にかえることに専心してるような政治人もいて、敵になると発表会でくそみそに罵倒される。

オウムにしても、最初は「自分が苦しいから何とかしたい」以外にも、「世のため人のため思想を極めたい」ということがあったはず。
私も、社会について真剣に考えるつもりだったのだが、気づけば社会から遊離し、むしろ迷惑な存在になっていた。オウム真理教のニュースを見ると、いつまでも、少し滑稽で胸が痛む。

これで奨学金などもあるとはいえ、お金を払っているのだから、ブラック企業よりひどい環境で、職業習得に重要な新卒の時期を使ってしまった。

この時代は、働きたい、俺はこんなもんじゃない、みたいな気持ちが強かった。
そのときに、研究のために入った市の施設のバイトで、編集を任されるなどの成功体験をした。社会とつながる感触。
こっちのほうが全然いいじゃないか、ということで、そこではないのだが、大学から離れることになる。
そこからの仕事はまた次回。
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