死してしかばねを拾え
我が師はそう答えた
わたしは
虫に思えた
糞みたいに
這いつくばって
人とは虫と何も変わらない
そう思うと虫が愛おしく
そのような無知とされるもの
が
自然とどのように対話しているか
考えざるを得ない
感動は広がってあり
蝶はうつくしい土地を
跳ねるように飛ぶ
どんな小さなものも生きている
ということが
わたしはそのとき
星であった
または収束して固まる前の
星の粒子であったのだ
風は地上に情熱をもち
歴史は冷めることなく
師よわたしに教えてください
彼は自分の死を悟りそのしかばねさえを
触れることができるという
愛を語るのは難しい
地球はとても
考えながら
美しさ
花や木を考えている
虫やひとつひとつ
を
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