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2018年12月27日06:05

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年の瀬の六地蔵

いつも通う道に六地蔵があります。

何故六地蔵があるのでしょうか。

それは、仏教に六道輪廻という教えがありまして、「地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天」があり、次は何処の世に行くか分からない。

何処に行っても助けに行けるように六地蔵があるのです。

だから、どの地にも六地蔵が祀られているのです。

この慈愛に満ちた六地蔵を見るたびに年の瀬の昔話を思い出します。

村に住む老夫婦がお正月のお餅を買いたくて、夜なべして作った笠を爺さんが町まで売りに出かけました。

すると雪が降りだして来ました。

道ばたに並んでいたお地蔵さんが、雪をかぶっていました。

お爺さんは、お地蔵さんそれでは寒かろうにと売り物の笠を一つづつかぶせて行きました。

五体にかぶせましたが、あと一つ足りませんでした。

お爺さんは自分の手ぬぐいをとってかぶせてあげました。

売る物がなくなってしまったお爺さんは家に帰ってお婆さんに説明しました。

お婆さんはまあそれは
いいことしましたねと誉めてくれました。

お餅はがまんしましょうね。
二人は寝ました。
すると、ずしんずしん
と大きな地響きがしました。

笠をくれた爺さんの家はまだか?

ずしん
ずしん
ここだここだ

どさ、どさ
お爺さんは、恐る恐る
窓を開けて見ました。

お地蔵さんたちが歩いて行く後ろ姿が見えました。

家の前には山のように
お餅やらおせち料理が積んでありましたとさ。


年の瀬には何かと
悩み事があるものです。
人に言えない相談事苦しみ悲しみ聞いてくれますよ。

あなたにも笠地蔵が
やって来ますように。

年の瀬に皆様の慰労を祈願しまして六地蔵に

合掌
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