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2018年12月18日16:40

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舞台

「面と向かって話すより、文字でのやりとりの方が楽」という人がいるが、わたしはそういうタイプではない。
音声はフワッとしていて、その場でクラッシュして消える。文字の方が曖昧さがなくて、しかも残る。文字の方が怖い。

わたしは面前で瞬時に対応するのが苦手なだけで、「恥ずかしさ」みたいなことで言えばどちらも同じ。人はいる。目の前か、文字の向こうか、の違いだけ。

あと、対面が苦手なのには、表情とか視線とか考えることが多くて音声が入って来なくなる、というのはある。「ちょっと待って、一回持ち帰って考えて来ていいかな?」という気分になる。「シャイ」とかそういう方向の話ではない。

内気な人は人前に出るのは苦手だと思われがちだが、わたしは舞台の上はけっこう好きだ。
部活や市民グループで音楽をやっていたので、舞台に上がる機会は何度もあった。

正解の分からないことを、アドリブで上手くはできない。でも大勢の前で、言うことが決まっていることを喋るのは、昔からそんなに苦手ではなかった。

演奏会の本番より、その準備の時間のほうが緊張して落ち着かない。みんなてんでに忙しく、どう動いていいのかと、うろうろ挙動不審になる。うっかりしていると、置いていかれるかも知れない。
そんな時に、のほほんと「舞台見に行ってみようや〜」と自由に動いている人がいれば、ホッとする。ああいう時に、リラックスしている人はすごく有り難い。

演奏会本番のステージの上からの景色は気持ちがいい。
軽い緊張で笑いが止まらない。幕が上がると、必ず客席を見渡すようにしている。今日はたくさん入っているなあ、今日は少ないなあ、と確認する。知り合いは探さない。

大人数のオケで、中の方に埋もれてしまうとつまらない。自分の音も聴こえなくなる。前の方に行きたい。
いろんなパートと混ざって聴こえると嬉しいが、ステージ上では自分の周りしか聴こえない。他パートとの境目の席がいい。
もっと言えば、小人数のアンサンブルがいい。自分の音が生きているのがいい。自分がやめると消えてしまうくらいのがいい。

楽譜をのぞきこんで猫背になるとブサイクなので、いつも暗譜してメガネをかけずに本番に出ていた。指揮者をずっと睨み付けているので、少しイヤがられた。もちろん完璧には覚えられず、時々見失って慌てるが、どうせ楽譜を見ながらなんて弾けないから、同じこと。

最後に舞台に上がったのは、10年前になる。
最近は、練習してないからな〜。ワシの音を聴け!とか今はよう思わんわ〜。
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