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2018年12月04日04:12

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認知症の継母

私には母親違いの弟が二人と妹が一人いる。
妹とは彼女の結婚を機に交信が絶たれた。彼女の希望だった。
妹が長女、その下に弟二人。
私は彼らよりも年上。
父の最初の相手の間に生まれたのだが、彼らは結婚しなかった。
そこで私は父の両親に引き取られて育った。

東京に住んでいる母親違いの弟から久しぶりに彼らの母親について知らせてくれたので、認知症の母の暮らしぶりが手に取るようにわかり、懐かしく読んだ。


「母の件ですが、今年の3月に田舎に帰ったときは、自分でトイレに行っていました。なので、私に仕事はトイレをきれいにすることと、入れ歯をきれいに磨くことでした。半年も経つと入れ歯の間に歯石が溜り、完全に石になり、全部きれいにするのに30分以上掛かります。兄も仕事をしているので入れ歯の手入れまでは手が届かないようです。

それが、今回はトイレは使用できなくなり、下のものはオムツの中で済ませています。決して寝たきりになった訳ではありません。兄の話では、6時間ごとにオムツの中のパッドを交換して、もし大便が外に漏れているようならオムツも一緒に交換するように言われました。
3日目までは大便が出なかったので、その旨兄に伝えると「明日頃デッカイウンチが出るはず」と言われました。本当に4日目にデッカイウンチが出てすぐに風呂場に連れて行ってオムツを脱がせて、シャワーでお尻の前から後ろまできれいにしてやりました、このことを兄に伝えると、ニャッと笑って「すぐに2回目のウンチをするよ」と言っていましたが、本当に1時間後に何か臭いなと思って母のそばに来ると案の定2回目のウンチが出ていました。1回目よりはもっとすごい量で、オムツからウンチが漏れてズボンに絡まって大変でした。その時の母は「出てしもうたね」と少し恥ずかしそうに言っていましたが、まるで子供に帰ったようで可愛らしかったです。僕も小さいときは散々母に下の世話をさせたのですから文句は言えません。おまけがありまして、翌日の朝、3回目のウンチが出ていました。今度は少量でしたのでオムツからはみ出してはいませんでしたが、一応風呂場に連れて行ってシャワーできれいに洗ったやりました。「母ちゃん、お尻がきれいになって気持ちがええじゃろう」というと、「はい、有難うございました。済みませんねえ」と急に他人行儀になってしまいます。普段は、普通にしゃべっていますが(普通と言っても普通ではなく言葉はいつもの口調で話しますが、内容は意味不明です)オムツを替える時になると急に他人行儀になってしまいます。これは、昼間はデイサービスに母を預けており、いつも介護師にオムツを替えてもらっているのでその時のモードに切り替わってしまうのでしょう。
という訳で、食事も前ほどは量は減りましたがちゃんと食べますし、ベッドから起きてお化粧をしたり、ベッドメイキングなどもしています。このベッドメイキングに特徴があり、必ず布団と毛布を角をキチット揃えるため、何度も何度もそれを繰り返します。

それから兄から聞いていましたが、寝言がひどく長時間にわたり意味不明なことをしゃべっております。ただ、一度だけですが、夜中の11時頃、「Yちゃん、Yちゃん、そこにおるんじゃろ、Yちゃん」とはっきり言うものですから、「正気に返った」と思い、急いでベッドに駆け寄ると、寝言を言っているのです。「きっと夢の中では正気に戻ることもあるのかな」と思った次第です。でも久し振りに「Yちゃん」という言葉を聞くことができ、懐かしさがこみ上げてきました。
今現在、子宮癌と肺癌を患っていますが、進行も遅くこのままだと100歳まで生きるかもしれません。
今日はこの辺で失礼します。」


昨年田舎に帰ったときは、彼の母親はこの次男のことを妹の息子と思っていたようで、弟は随分とがっかりしていた。
なので夢でも母親から従来の呼び名で呼ばれ、さぞかし嬉しかったものと思う。
弟は東京に戻り間も無く不安定性狭心症のための手術を受けている。
逆流性食道炎も患っているとのことなので、母親の看病はなかなか大変だっただろうと想像する。
継母はもうすぐ97歳の誕生日を迎える。

不登校が原因でフォスターケアに出された孫息子と傷心の長女のことがなければ、私が行って少しでも継母の面倒を見たいのだが、残念ながら今はできない。


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