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2018年08月12日00:22

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佐々木浩久監督イベント

 上野オークラで佐々木浩久監督イベント。新作「情欲怪談 呪いの赤襦袢」を観る。大仰なタイトルの後、死者の悪夢にうなされる妻。妻は記憶を失い、夫のことも思い出せない。夫は妻がSMの末相手の女性を殺したと言う。妻のカウンセラーとは不倫関係。いきなり異様な展開。
 しかしその後は行き当たりばったり。「発狂する唇」でもその感じはあったが、ピンク映画においてさらに顕著。場違いな音楽や、やけに目立つカエルの鳴き声、そして女性の死体を埋めに行く場面は、突如コントとなる。
 佐々木監督はどんな場面も楽しめるように笑いを入れたらしいが、違和感ばかり残る。それにあの犯罪計画ならば、冒頭の夫のナレーションはアンフェアだし、死体を埋めに行く必要もない。去年の山内大輔監督の怪談のようなち密さがなく、バカ映画になったのが残念。
 ただ、Jホラーでなく、大蔵怪談復活を目指したならば、それは成功。そして夫が幽霊を前に「はーひー」となる場面は、佐々木監督が助監督を務めた「スウィートホーム」の山城新伍の演技の再現。黒沢清監督は気に入らなかったようだが、佐々木監督は自作で再現。元ネタは「凸凹幽霊屋敷」のアボットとコステロ。この裏話が面白い。
 上映後イベント。しじみさん、加藤絵莉さん、栄川乃亜さん、浜崎真緒さん、佐倉萌さん、小坂ほたるさん、佐々木浩久監督が登壇。
 しじみさんは顔芸一発で幽霊を表現したのが見事。加藤さんの悪役は鉄板。前にも共演作のある栄川さんと浜崎さんのトークの楽しさ。佐倉さんはウェルカム・バック。今日の映画は、20年前佐々木監督、佐倉さん主演のVシネが元ネタとか。そちらも観たい。小坂さんの声の変化はアフレコだと思ったが、生で演じたのに驚く。前作と同じ役名だが、関係はあるのか。
 トークは面白かったが、最後に幽霊を見たことがあるか、との質問。佐々木監督の答えは、超常現象ではないのに怖すぎ。ここは映画以上に怪談。
 イベント後のサイン会は長い列。浜崎さんは次の仕事で帰ったものの、しじみさんや佐倉さんと久しぶりに話せて楽しかった。知人とも会えて、楽しい1日でした。
 
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