mixiユーザー(id:66120937)

2018年08月05日00:12

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一番美しかったのは

今は家の中でぼんやりしているだけで、あまり失敗もない。自分と家族だけなので、そんなに恥もかかない。そもそも大したことをしていないので、当たり前だ。
楽だけど、ちっとも美しくない。

最初に就職したのは金融機関の窓口で、ずっと人前にさらされて、恥をふりまいて、それはそれはきつかった。
こんなところにいたくない、と思っていた。早く離れたい、と思いつつ、4年続けた。
接客には向いてないな、と気付いた二番目の上司に事務職への転勤を打診され、それでそこから逃げられた。

それでも、自分の人生の中で、自分が一番美しかったのは、案外その窓口にいた頃なのではないか、と思う。
戸惑う、うろたえる、焦る、固まる。無様に格好悪く。それでもお客様はずっと続く。だから、一生懸命仕事をする。一日終わったら何も思い出せない。毎日それが続く。

そりゃ調子よく順調にこなしている人のほうが、キラキラして見えるんだろう。でも本当はそんなの格好良くない。楽にしてるときに褒められてもしかたない。

まあでも、美しい時期は数年でいいや、と思ったりもする。長生きしたいなと思う。

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