仕事が変わってから、自分で自分のストレスがわからなくなってしまった。
別に趣味の文章ぐらい書けるじゃないかという気もするが、書かなくていいなら書かない、ということで、パワーアンプやサブウーファー交換も書かずに何ヶ月も過ぎたが、おいおい書いていこう。
最近は機器を交換しても、大きなグレードアップでもなくなって、価格や重量でいえば減る方向だ。
無数に交換を繰り返してきたが、もっとも変わるのはデジタル関連だ。
デジタルは音が変わらないと言ったのは誰だと言いたくなる。
厳密にいうと、デジタルがアナログに変わる境界のところが困難なのだと思う。
CD盤を回転させてレーザーあてて、音にするなんて、曲芸そのものであって、繊細そのものなのではないか。
お金をかけるならここだという感じがするし、逆に、安価でも大逆転が起こせるかもというのもここだ。
現在、スピーカーシステムでディスクメディアはブルーレイしか使っていない。
それ以外は、外付けHDDからワイヤーワールドUSBケーブルでOPPOの105JPに接続。そこのデータ再生機能を使って、WAVやFLACで、CDのリッピングやハイレゾダウンロードしたファイルを再生。
そこからデジタル出力してCLASSEのデジタルプリ。
難しそうだが、実際はPC使うのをさぼるし、ネットワークオーディオのようにLANケーブルも繋がない。iPhoneを介するわけでもない。
LANケーブルも届かないし、テレビ画面で操作したいというだけの理由である。
映像のブルーレイディスクプレーヤーは使うので、その機能を流用しているだけで、主流の方法では全くない。情報もほぼない。
音はどうか。
ディスクプレーヤーは、ラックスマンのDU10やDENONのSX、エソテリックのX−1VUといった、定価100万前後のクラスまで使ってきた。
条件をそろえていないが、これらのプレーヤーが送り出すデジタル信号と、クオリティはまったく遜色ないように感じている。
前述の3者は、メーカーのクセというか味付けが色濃いが、そういうキャラクターも少なめでニュートラルに近い。
価格は、今ならOPPOの105は中古で6〜7万で手に入る。
HDDも、データを送り込むだけなら、2000円ぐらいのケースと3000円のHDDを買えば、それなりのクオリティでいけるはずだ。
私はオーディオマニアなので、安いことを求めているわけではない。
HDDは、気分的なこともあって、プロケーブル推奨の、GRYPHというメーカーの音楽スタジオ用。HDD2台をレイド0で使用。59800円。
これはさすがによい音で、自作的な裸HDDの時代よりやや良いと思う。大差ではない。
とはいえ、HDD2台とファンの回転音はそうとうなものだ。
ところで、HDDの回転音が嫌なら、SSDがよいのではないか。
回転系でなく、音は有利な感じがする。
そこで、かつて実験期にHDDとSSDを繋ぎ変えたのだが、無残というぐらい一聴してSSDはひどい音だった。薄くエネルギーなく、ふやけたような。HDDは力強く緻密。
接点の問題などもあったが、論外なので実験は5分で終了。
数年前の雑誌やネットの記事をみていると、「スタジオでSSDを使っている人を見たことはない」とか、ソニーの元技術者でCDプレーヤーとデータ再生を熟知した「かないまる」氏、PCオーディオ識者の御田氏も、すべてHDD推しだったのである。
私も、この問題は解決済みとして処理していたのだ。
ところが、ここにきて風向きが変わっていたのである。
・プロケーブルで、GRYPHがついにSSDモデルを出した、と広告
・fidataというNASが一部の論者が激賞。これのSSDモデルの評価が高く、最近出た廉価版も、SSDのほうが高評価。
・「かないまる」氏自体がfidataのSSDを絶賛。fidata搭載のSSDと、イチオシのHDD(WDのGreen)の裸対決記事でも、SSD勝利。
こうなると、どうしてもSSDを使ってみたくなる。
そもそも、自作PCやっていた者の感覚からすると、CDRとSSDなど、カメとチーターぐらいの性能差に感じるのである。
CDのデータもSSDに直してから再生してやるのがいいのではないか?
自作魂が燃えるところだが、かつてスピーカーの自作系で、さんざんやってCPは実は高くないとか、定評のあるものをオークションでやり取りしてるほうが確実と知ってしまっている。
実験する時間もないし、高くても買った方が楽。
プロケーブル推奨のものは7万弱。実験には高いし、電源がUSBバスパワーというのが大丈夫なのか?、と不安。
fidataは買値50万を超えそうだし、9万ほどのNASもよさげだが、こいつはACアダプター。
そもそもLANケーブルを繋ぐ気がないので、使えるのかわからず、使えてももったいない。
ええい、どうせ定評もないことをやってるのだ、安いものなら自作してやれ、と気持ちが固まる。
「かないまる」氏が「奇跡のSSD」と呼ぶSAMSUNGの850EVOである。
これはfidataでも使われていて、1テラより500ギガのほうが音が良いので、それを複数使っているという。
なら、俺は850EVOの500ギガを1枚使って自作しようじゃないか。
500ギガもあれば、音楽ファイルはそうそう埋まるものでない。
CD500枚棚に並べてみたまえ。
これが13980円。
860EVOという最新版が気になるが、まだ誰も評価してないし、少し高いので850でOK。
SSDケースは、かつて御田氏が推奨していたRATOCの3.5インチ用のものの、2.5インチ版があったので、それを採用。
RAIDはしないが、あえてできるものを買うと余裕があるとか・・・
ほんとかな。
RATOCはオーディオ製品も出してる会社なので、音に配慮してると信じよう。
これが7000円弱。
ウェルフロートのHDDサイズが余っているので、これを敷く。
トータル21000円弱で、瞬殺されたとしても、正しく外付けデータ用SSDとして余生を送ってもらおう。
気になるのがACアダプターだが、バスパワーよりましかなという程度。
しかし実は、交換用のアナログ電源がエルサウンドというところで売っているのだ。
2万円ほどで、たかが5W以下のSSDドライブのために専用電源は変人度が高い買い物だが、オーディオマニア的には安いと感じた。
実験がうまくいけば追加購入か。
自分の耳だけが頼り、定評はない、作るしかない。シンプルストレートでメーカー製の高価な品に勝てるかも?
長岡先生の時代に近い。
ま、追加購入のかたちだからCPは何も高くないのだが、そこは趣味だ。
オーディオはほとんどいじるところがなくなってしまったが、久々にワクワクするのである。
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