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2018年02月23日01:06

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恨みを売る

生まれながらに身寄りのないおばあさんがいました。

生活保護を受けて老人ホームに入って来ました。

生まれて来た事を恨み、知らない両親を恨み、数々の仕事場でいじめられたことを恨み、

とうとう倒れてしまった。

そんな人生に、
私には神様なんていない。

家族もご先祖様もない。
恨みだけの人生さ…。



そうでしたか、

とてもお気の毒な

人生だったのですね。

それなら

「恨みを売ったら

いいでしょう!」

え!

どうしてそんなもの

売れるの?

いいですか、

今日はお風呂に入る日ですね。

その時、体中を丹念に洗い、

体や髪に染み付いた

恨みを洗い落として

来てください。

それから、ある所に

一緒に行きましょう。

おばあさんは半信半疑

でお風呂に行きました。

綺麗にさっぱりした

おばあさんが帰って

来ました。

では、これから

お布施に行きます。

え!

私はお金などありません。

お布施などできません。


老人ホームの玄関横にお地蔵さんがありますね。

そこに、綺麗になった体で、

おちゃわんに

水を一杯入れて

持って行きましょう。

それが、おばあさんの

精一杯のお布施なのです。

お地蔵さんに、

「恨み」を

買ってもらうのです。

さあ、お地蔵さんに

頼んで恨みを捨てましょう。

これからは、皆に喜んでもらうために、

おばあさんができる事をしましょう。

それがお布施なのですから。

これから、辛いことが

あったらここに来て

拝みましょう。

お供しますよ。



もう一人でないと


気づきますよ。


おばあさんは


にっこり


うなずきました。


良かったです。



そして、今日も地域包括ケアセンターから


同じような境遇の人が施設を利用したいと
願っているが受け入れ可能かと問い合わせが来た。

大丈夫ですよと伝えた。


『人の為


それが自分の為』





今日を生きる


力になる言葉に


なりますように。



合掌







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