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2017年12月12日21:18

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小包

小包が届いた。
包み紙を裂くとダンボールは日本の食品会社のダンボール。日本からわざわざ取り寄せる誠に美味しい出汁を作る福岡の丸三食品株式会社のもの。
ん?
最近注文した覚えはない。
開けると中には昆布やシイタケやその会社製造のだしなどが入っている。
全てが超高級な品物。
高級でなくとも貴重な品々。
なのに質の良い高級品ばかり。

な、なんだ?
誰が?

あ、手紙。
社長さんからだ。

長らくご無沙汰いたしました。
楽天のページ開設時のお祝いのお言葉、お買い上げいただいてのご連絡はお受け取りしていました。

と、丁重な書き出し。
あれは昨年だったろうか、一昨年だったろうか。
私の愛好する出汁、ふりだし(カツオベース)、純だし(いりこベース)、万能中華スープ(固形のスープの素、焼き飯、野菜炒め、スープ類と利用範囲は大)、中華あんかけの素(野菜炒め、ヌードル、中華丼などをとろりと仕上げるのに最高)が無いと生きた心地がしないほどなのだ。
これらが品切れになりそうだったのでまた丸三に注文しなければと思って、一応ネットで検索してみると、ヒットしたのが楽天市場だった。
早速そこで注文した。
それまでは丸三食品の社長さんにお願いして送っていただいていたもの。
何年か前に世界中に住んでいる日本人も買えるようにクレジットカードで清算できるようなシステムを作られては如何でしょうと生意気にも書いたことがある。
社長さんは謙虚な方で「それは素晴らしい、考えてもみなかったことです。早速やってみますと。」とのお返事。
が、それ以降音沙汰はなかった。
そろそろ息子に仕事を譲りたいともおっしゃっていたので引退なさったのかもしれない。

楽天市場に丸三食品が出ていたので注文と同時に、これで社長さんの手を煩わすことなく買い物ができるようになりました。おめでとうございますとメッセージを送ったものだ。
が、あのまめな社長さんからの返事はなかった。
多分息子さんが引き継いで社長さんは高齢だったから隠居なさって、静かに暮らしておられるのだろうと少し寂しい思いで推察していた。

そこにこの小包と手紙!
連絡できなかったのはなんでも10年くらい前にご自宅の南側に高層住宅が建ち、ご自宅はすっぽりと日陰に入ってしまった。暗闇の生活環境で体力気力が落ち、どうにも何もできなかったとのこと。
最近やっと日の出から一日中日が当たる新居に引っ越すことができ、気力も取り戻せそうだと。仕事もご子息に譲ったが、まだ5年ほどは雑用係として頑張りたいと80歳の社長さん。

私がこの会社の出汁が好きなのは、今日の出汁類がほとんど人工的な香りと味付けなのに対して(湿気で固まるので判ります)自然なのだ、が、それ以上にこの社長さんの心意気が好き。決して利潤は高く無いはず、けれど自然なものをと志して振り出しに戻るの意味でつけた名前のふりだし。
利潤を追うなら人工ものの方が安く取り扱いも簡単。多くの食品はこちらに傾いている。
なのでどんなに高くついても丸三食品の出汁は取り寄せたい。

なんとも嬉しいニュースとクリスマスプレゼントになった。




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