もしもわたしが動物ではなかったとしたなら
そのときはわたしは植物かもしくは鉱物だったのだろう
しかしわたしはわたしが動物であることを知っているので
その動物の関わる範囲について匂いを嗅いだり音を聞いたりして
自分の感覚を鍛えていくほかはない
もしも僕が植物だったとしたならば
もっと別の感覚をもって有していただろう
もしももっと僕が宇宙の一部であったなら
それ以上のことができたろうしわかっただろう
でも今はそうではないのだから
ひとりの貧しき卑しき愚鈍であり
しかもじかんにせいしんをしばられている
生命体として生きるのである
何かを確認するために?
もしも耳があるならば聞きなさい
もし心があるのならば進んで明かりを付けなさい
わたしはわたしというものがなにかよくわからないものであるのだが
明日に思考を進めたいという意思はある
もしも吐き気や頭痛がしない世の中になるのであれば
それは素晴らしいことだと思うからだ
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