mixiユーザー(id:411965)

2017年06月09日00:10

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「バイオハザード:ヴェンデッタ」映画

『バイオハザード:ヴェンデッタ』
<ストーリー>
 国際指名手配の武器商人グレン・アリアスを逮捕するために彼が潜伏する洋館に突入した特殊部隊はゾンビたちに逆襲されてクリスを残して全滅してしまう。アリアスを追うクリスは元ラクーン市の特殊部隊員で今は大学教授となったレベッカを訪ねるが・・・

<コメント>
 ミラ・ジョボビッチではなく、むしろ元になった「バイオハザード」のゲームから派生したフルCG作品。だから登場人物や設定はむしろゲームを踏襲している。

 物語自体は典型的な三幕もの構造をしていて、ストーリーは良い意味で一直線。特にレベッカがゾンビ化ウィルスへのワクチンをかなり早い段階で製造してしまうので(これは作中で色々な企業がゾンビ化ウィルスを作っているという設定が説明される)物語の焦点は人類存亡とかではなく、アリアスのバイオ・テロ阻止に絞られるのが判る。

 まあ、ストーリーが一直線なので映像的な興味はCGで描かれた画面の出来になってくる。冒頭からプロローグの映像はまさに実写に引けをとらないクオリティでこれならどんな作品でもCGで撮れるかと思うほど。高速道路でのゾンビ犬とレオンのバイクが追いつ追われつしながら戦闘するシーンはこれまでに描かれたことがないアクションシーンとして見応えがある。ただし、やはりゾンビの動きはゲームのクオリティを引き継いでいて確かにそれらしいのだが、やはり人間が演じる不随意な動きには叶わないのでゾンビからの脱出や格闘シーンではゲームっぽくなってしまう。要するに主要登場人物とゾンビたちにクオリティの差を感じてしまうのだ。

 とはいえ、100分弱で十分にいわゆるB級映画感覚を堪能できるのだからそれなりに良く出来ているのは間違いない。

 それよりもすごいのは登場人物の全てがアメリカ人でアメリカが舞台で喋るのが英語で画面は字幕である。言われなかったら日本映画だとは思わないところである。
 このテクノロジーとセンスがあれば、数多くの外国人が主人公で外国を舞台にした日本のマンガが実写並みのクオリティで映像化できるのではないだろうか?(例えば『ブラック・ラグーン』とか)そういう可能性を示してくれる作品でもあった。

バイオハザード:ヴェンデッタ
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