「ひとりでは何も出来ない、ということが改めて解った
選挙でした」
NHKの鳴き虫ディレクターにマイクを向けられて発した
最初の言葉がそれでした。
用意した言葉ではありません。
選挙に出ると言ってから、いったい何人の方のお世話にな
り、いったい何人の方に迷惑をかけてことか・・・。
まずもって、そのことのお礼とおわびを言わなければ、こ
れからの人生を歩めないと思いました。
それから、次のようなことを言いました。
「当選すると思わなかったですよ。4000人の方が、浦
上と書いて下さったことが不思議で不思議で・・・。その
ことの重みをしっかりと抱きしめて、真っ直ぐに力強く生
きていくことが自分の人生だと感じています」
4000人と言えば、観光バス100台です。
まず、そういうイメージが湧きました。
4人友達を作るのでもたいへんなことなのに。
それだけの方の期待を思えば、「ばんざい」なんかしてる場
合やないな、と思っていますと、家庭を忘れて夫婦で応援し
て下さっていた大丸の先輩が、「震災選挙やから、ばんざい
はやめとこな」と、提案して下さいました。
ほっとしました。
ですが、乾杯ぐらいはやろうということになり、事務所前の
広場に引きづり出されて、紙コップを持たされました。
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