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2016年04月09日09:45

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旅行記(415:利礼2001夏<3>-8時間コース-)

(三日目)
ここに書いている時刻は桃岩荘内で使われる時刻(UTC+9.5)ではなく、日本標準時(UTC+9)です。
 
起床時刻は4時40分。夜がうっすらと明けてくる時刻であるが、8時間コースに参加するメンバーはこの時刻よりも前にごそごそと動き回っているのでいやでも目覚めてしまう。
(眠っている参加者に対しては、ヘルパーさんがやさしく起こしてもらえる)
5時10分から朝食開始だが、準備が整っていればそれよりも早く食べられる。
桃岩荘出発は5時30分と時間厳守であり、食事時間は20分しかなく、かなり忙しない。
それも香深から乗る宗谷バスの時刻の関係である。
このバスは最北のスコトン岬から港へ折り返すのだが、この便がフェリーに接続しているため時間厳守が徹底している。
 
礼文島の香深港へ移動するのだが、今回もブルーサンダー号には乗れなかった。
香深から礼文島最北のスコトン岬までは宗谷バスで移動した。
スコトン岬では対岸に見える海驢島(とどじま)をバックに写真を撮るのが恒例である。
今回も当然写真を撮ったのだが、今回は取材付きであるということもあり、カメラマンさんに2チーム合同の写真を撮ってもらった。
またメンバー各々がカメラを差し出したこともあり、カメラマンさんはチーム毎に20回以上もシャッターを押していた。
 
ここから先は普通の8時間コースとなった。
カメラマンさんは前を歩くセクシーダイナマイツ組に着き、記者さんが私がいるあほ組に付いて歩くこととなった。
セクシーダイナマイツ組はガンガン先を歩いて行ってしまった。
私たちのチームはのんびりと歩くのに徹していた。
鉄府の浜には穴あき貝がゴロゴロと落ちているのだが、メンバーの一人が「砂浜を歩くと必ずイチジク浣腸を見つけるの」という発言により、穴あき貝とイチジク浣腸を探すこととなった。
今回は運悪くイチジク浣腸は見つからなかったが、穴あき貝はたっぷりと確保した。
 
鉄府の浜で遊びすぎたこともあり、澄海岬の到着時刻が始発フェリーに乗ってきた人が乗るの観光バスの到着時刻とバッティングしそうになってきた。
澄海岬で揉みくちゃにされてしまう恐れがあったので、さらにのんびりと歩き澄海岬の到着時刻を遅らせた。
澄海岬に着くと、観光バスで来ている人たちでごった返していたが、次の観光地へ移動するような感じの時間であったこともあり、私たちチームが岬へ行く頃にはかなり空いてしまった。
この場所でカメラマンさんが待ち構えており、私達チームの写真を撮ってもらえた。
カメラマンさんは4時間コースとして歩いたらしく(※1)、この澄海岬がある西上泊で離れた。
 
ここから先は宇遠内までは集落がなく、一人で歩くにはかなり辛い場所である。
荒涼とした草原地帯を未舗装の砂利道をだらだらと歩いていく。
途中にある夏だけ人が住んでいる召国集落への分岐を過ぎると、未舗装の砂利道は終了し、単なる山道へ入っていく。
海岸線から離れていくと、礼文島では珍しい森林地帯に入っていく。
淡々とした光景が続いていくこともあり、メンバーの会話も数少なくなっていく。
少しベースアップしすぎたかもしれないと思い、一度休憩を取った。
 
その後は、次の休憩ポイントとなるアナマ海岸(砂滑り)直前にある見晴らしがよい平場で一度休憩とした。
この平場に着くとセクシーダイナマイツ組が丁度昼食を食べ、出発するところであった。
ここから2チーム一緒に歩き、8時間コースのメインスポットである砂滑りに到着した。
この砂滑りが"愛とロマンの"8時間コースの名前の由来で、
「この砂すべりで困っている女の子を男が助けて、そこで愛が芽生えるらしい。」
 
私はさすがに3度目となると、この砂滑りのコツを知ってしまっているために安全に楽しく降りられる。
メンバーにもコツを教えてしまったがために、楽しんで降りてしまった。
そのため助けるような事態には全くならず愛は芽生えなかった。
 
逆にセクシーダイナマイツ組は初めてのメンバーが多かったようで、悪戦苦闘していた。
一度歩いたことがあるリーダーが派手に転んで怪我をしていた。
逆に女性サブリーダーが助けるような感じになってしまっていた。
このような場所だが、少し離れた場所には階段も設けられているが、かなり急なので逆に危ない。
 
セクシーダイナマイツ組は先に歩いて行ってしまったが、私たちのチームは降りてきた位置にあるアナマ岩で昼食を摂った。
昼食は当然宿が提供する圧縮弁当(500円)です。
圧縮弁当は名前の通りに、荷崩れしないようにご飯がぎっしりと詰められており、その上にコブ、鮭フレーク、鳥そぼろ、海苔、梅干しが入っている炭水化物が豊富な弁当である。
女性では量が多いように見えるのだが、意外にも残すような人はおらず必ず食べきってしまう。
その先は左手には絶壁の岩場、右手は海岸線となる場所を歩く。
波が高い日はこの場所が歩けず、8時間コースが中止となるが、今日は晴天で波も穏やかで問題なかった。
この海岸線を30分程歩くと、宇遠内集落に到着する。
この集落は夏場の漁場用に住んでいる場所なのだが、民宿もあるそれなりに整った集落であるが、車道はない。
(スクーター程度は入れる林道がある)
 
この宇遠内には"ひとやすみ"という売店&休憩所があり、名前通りに休憩をする。
また公衆電話を借りて、桃岩荘に定期連絡を行う。(※)
桃岩荘からはコースタイムが書かれている地図を渡されているが、元々かなり早めの時間に設定されており、この時点で普通に1時間くらい遅れているが、私の感覚では特に問題はない。(夕食には十分間に合う)
地元の漁師の方から獲れたてのウニをもらい、生ウニを食べた。
 
ここから先はラストスパートとして、かなりきつい林道歩きとなる。
ダラダラとした上り坂が延々と続いていく。
礼文島の稜線にある林道へ辿り着くまで、しりとりをしながら歩いていた。
この時刻になると陽も西へ傾き、直射日光も強くかなり日焼けした顔になってくる。
レブンウスユキソウ群生地で最後の休みを取り、桃岩荘へ向かって歩いていった。
港の方を見ると、稚内を出た最終便が香深港に到着するようである。
このお客さんの到着と、8時間コースのゴールが一緒になってしまうと、お出迎えが御座なりになってしまうため、時間合わせ用に再びのんびりと歩くことにした。
頃合いを見計らって、桃岩荘にゴールした。
かなりのんびりと歩いてしまったが、日没までに到着することができた。
 
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旅行日:2001/08/04(Sat.)
写真: 西上泊集落(澄海岬), 宇遠内(ウニ), 日没
 

この年以降に高齢者主体のチームが夜の9時頃にゴールした事もあったのだが、
最近はこの時点で大幅に遅れているチームがあると強制的に礼文林道分岐で終了させられ、香深井へ行くように促されてしまう。(礼文町が推奨する現在の8時間コースのルート)
 
※桃岩荘の8時間コース概略は、このレポートが写真豊富です。
リンク先は2006年のレポートですが、私が行った時と左程変化はありません。(現在は大幅に変わっています)
6〜7月は天候が悪いことが多いですが、逆に花は豊富です。
http://4travel.jp/travelogue/10082828
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