僕らはいつも
何かしらかを見るとき
思うとき
少しだけ崩れて傾いた世界に立っている
そうして憂いたりいまいち釈然としなかったり
歯ぎしりなどをしながら時は回っていることを知る
時計の秒針を眺めたとき
水面に波紋が広がったとき
僕らの針は前へと向いている
いつかいつか訪れるだろうか
自然の景色のよう美しい日々が
夕焼けの空や青い空を渡る雲のように
世界の空を歩ける日が
僕は悲しいときには祈るのです
たまに理由もなく悲しくなるときには
なおいっそう強く願います
僕らはちょっとだけ崩れかけた塔の前にいて
それを眺めているのかも知れません
三千年も樹液を巡らせ空を眺めた大樹のように
そうして隣には少しだけ傾いて綻んだ古い塔があるのです
教えてください鳥よ塔のてっぺんにはなにがあるのか
きっとそんな事が知りたくて生きている
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