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2015年12月21日10:17

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人生意気に感ず「産経記者の無罪と民主主義。裁判員裁判の死刑執行」

◇産経記者の無罪判決が出たが、それに至る韓国の状況はこの国の民主主義の実体を天下に晒すものだ。大統領のプライベートな噂を書いたことが名誉棄損に当たるとして起訴され、懲役1年6か月が求刑されていた。日本では絶対にありえない。
 問題とされたコラムの記事とは、例のセウォル号沈没事故の時、朴大統領の所在が7時間も分からなかったとこと、及び、この間、男と密会していたという噂である。この噂は韓国紙で書かれたものを伝えたものだ。セウォル号事件では真先に脱出した船長の責任が厳しく問われたが、朴大統領の「7時間」の問題は、一国のトップの行為としてより重大であるし、「噂」が事実とすれば大統領辞任にも繋がる筈である。日本人記者を厳しく非難することで国民の目を逸らそうとしたのかと勘ぐりたくなる。
 ソウル地裁は「韓国は民主主義を尊重する。外国人記者に対する表現の自由を差別的に制限出来ない」と述べた。世界のメディアが批判したように、起訴すること自体がおかしかった。韓国紙・京郷新聞は、「韓国は自国の大統領を批判する海外メディアの記者を裁判に送る言論後進国という汚名と外交的孤立を検察が自ら招いた」と論じている。
 もう一つ重大な問題は、「司法権の独立」である。判決公判に先立ち、韓国外務省は「前向きな日韓関係のための役割を裁判に求めた」というのだ。これが判決に実際に影響を与えたかどうかとは別に、行政機関が裁判所に働きかけることが司法権の独立の上で問題なのだ。
 韓国では大統領が権力を下りると在職中のことで死刑に問われたり、死刑判決を受けた元大統領が特赦されたりすることがよくある。司法権の独立は権力の都合により不利を受けることがあってはならないことを保障するもので、表現の自由の保障と共に民主主義の根幹である。日本では今から123年前、巡査がロシア皇太子を襲撃した大津事件で政府の圧力に屈しなかった児島大審院長が司法権の独立を守ったと教科書でも教えられる。
◇裁判員裁判による死刑囚の初の死刑執行がなされた。裁判に参加した裁判員の苦悩が報じられている。悩むのは人間として当然。私は終身刑の制度化を求めている。執行には法相の署名が必要。署名しなかった法相は平成18年以降で7人。この間の署名で突出しているのは鳩山法相の13人。(読者に感謝)

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