『「今日一日、多くの車を知覚したと思います。
今、その中の何台の車を覚えていますか?」
ほとんどの方は、
「そんな車なんて覚えていない」と答えるのではないでしょうか?。
私たちは一日行動すれば車の一台くらいは見ているはずです。
しかし、まったく覚えていないのです。
知覚したものすべてが、
私たちの「意識」になるわけではないということです。
我々は、目・耳・触覚・鼻・口という五感を通して
さまざまのものを知覚します。
五感で知覚された情報の中で、「意識」されるものはごくわずか。
他の情報は「意識」されずに捨て去られていきます。
すべての情報を「意識」したいという人間の欲望はありますが、
それは神に近づくことであり、現実には難しいのです。
それではなぜ、
知覚したものが「意識」に残ったり残らなかったりするのでしょうか?
その答えが、最初の質問の回答にあります。
研修などで、このように車に関する質問をすると、
10人に一人か二人は、
きょう見た車の何台かを覚えていた人が出てきます。
そのような人に「どうして、その車を覚えていたんですか?」
と質問すると、「最近、車を買おうと思っているので興味があった」
という答えが一番多く返ってきます。
実は「車がほしい」という「意図」があると、
五感で認識した情報に対して「何かいい車はないかな」という
「注意力」が働きます。
その結果、「あのベンツ、カッコいいな」というように
「意識」に残るという構造なのです。
つまり、「意図(○○したい)」することが大前提。
五感によってさまざまな情報が知覚される中で、
「意図」にあう情報だけに「注意力」が働き、
そして、その「注意力」で集められた情報だけが
「意識」化されていくのです。』
大変わかりやすい例で、確かに、意図が、
注意力・意識に高めていくこと、よく分かる。
しっかり「意図」することの重要性。
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