ワキの旅僧は情熱と希望にあふれた若い人だろう。そんな彼が、朽ち果てた卒塔婆に座っている乞食の老女をたしなめようとしたところ・・・逆に見事に論破されてしまう。それもそのはず、すっかり年老いて貧しくなり、乞食のような身なりになってしまってはいる

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10連休も終盤になるとさすがにみんな疲れてくるのか、午後の渋谷はそれほど混雑していなかった。美術館も「印象派」と冠された展覧会が開かれているのに空いていて、連休中に訪れたいくつかの展覧会の中で今回が一番ゆっくり鑑賞できた。本展覧会はスコットラ

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国立西洋美術館の常設展示室にあるモローの「牢獄のサロメ」を初めて見たのがいつだったのかは覚えていないのだが、小ぶりで暗いトーンの絵でありながらサロメのドレスがキラキラと輝いていたことに衝撃を受け、「モロー＝宝石」という図式が頭の中にインプッ

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出品リストはA4サイズ8枚分。絵画（油彩、素描、印刷物）、工芸、服飾、模型や設計図など展示総数400点。真面目に鑑賞できる量を大幅に超えているので、会場内をうろうろして目に留まったものだけをチェックしていくことにした。「メッテルニヒのアタッシュケ

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会場内が混雑しているうえに展示点数も多い。肝心な作品の前で集中力が削がれるのが嫌なので、クリムトの油彩をメインに、それ以外は簡単に鑑賞することにした。今回の展覧会ではクリムトの油彩が25点。初期の作品が多く、今まで見たことがない作品を鑑賞でき

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