出かけて人に会って帰ってきても一日中寝ていたようなまぶたがくっついていたような目の渇きが目を開けていた証明ではあるのだろうけど
剥製のような形と血痕それが何かの暗示のようでカバンに頭に歯形のついた地蔵を入れる祭壇の前に並べることもなく自分が生きて帰るための何かだと思うしかない
自分の名前をまじまじと見て違和感を感じるどうも自分の名前ではないように思える昨日まで使っていた名前とは思えぬ空々しさ自分はまだあるようだけど自分とは関係のないそれをこの先どうしたものか寝て起きれば戻っているようなものなのかわからぬままサイダ
白い額縁の中に眼鏡をはずした顔小さなコップに半分ほど注がれたビールその後に店の人が大きなジョッキにりんご焼酎をもってきて供える