〜未来〜伴尾さんが藍尾さんの言葉にハッとする『確かに…同時に品川を出て同じ６２分を過ごすんでしたら山手線を一周するより名古屋で味噌カツ丼をの一口目を食べてる方が未来に行ってるって気がします』『そおーですよねえー』とどや顔の藍尾さんが先生から

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〜未来〜伴尾さんは再びモヤモヤが湧き出てきた〈先生は京都からの帰りに確か光より速く移動する乗り物は今の地球では無理なんて言ってたのにいったいどれほど光より速い乗り物に乗って未来に行けたんだろうそれとも…〉『先生　タイムマシン造ったんですか？

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〜未来〜〈物質が早く動くと質量が重くなる‥時間が遅くなると未来に行ける‥〉伴尾さんの頭の中を高校の物理の教科書と宇宙船のワープシーンが駆け巡る〈部室が早く動くと室長が重くなる‥痴漢が遅くなるとミラノに行ける‥〉藍尾さんの頭の中を人生今までの

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〜未来〜伴尾さんの興味はひそひそ話が沸いてる応接セット辺りより先生の〈未来を覗いてきた〉の言葉の本質に向かっている『先生　さっき〈未来を覗いてきた〉とおっしゃっていましたよね』「うん　行ってきた」『わー凄い　私の未来の旦那様はイケメンでした

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〜おとり捜査と潜入捜査〜ひそひそ話の発信源は応接セットのごく近い周辺と確信した伴尾さんがじっと見つめる《ＫとＴ　ここはじっとしてなければ潜入捜査も台無しだ》《リーダー　私達は無機物の湯飲みお茶碗に仮装したのでじっとしていななければかえって怪

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〜夢の国の姉妹〜青い空に母であり女王であるドラゴン点がになるまで見送っていた姉姫と妹姫が教室側に振り返った夢の国の女王に鼻持ちならない僕がいる現世で羽を伸ばしてよいというお許しを得た姉妹は満面の笑顔「有賀さん　なんであの歌を歌ったたら女王と

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〜Puff The Magic Dragon〜教室の廊下側の壁背に立つ僕と妹姫の正面左側に女王　正面右側に姉姫女王の息に混じった赤い炎が透明感を帯びてきた姉姫の背中の炎のような紫のオーラも透明になってきた「あ有賀さん　二人とも発しているものの色が透き通ってきた

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〜Puff The Magic Dragon〜僕と有賀さん‥いや夢の国の妹姫と三階の教室の廊下側の壁まで追いやられた目の前の中庭に面する窓の外には妹姫の母なる女王が化身した漆黒のドラゴンの顔そしてその口からは高揚の証の赤い炎が出ている絶体絶命だ膠着状態とは決し

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〜おとり捜査と潜入捜査〜仮称ひょっとこの異次元パトロールリーダーＬと仮称おかめの異次元パトロールサブリーダーＳＬは妄想探偵社の応接室のテーブルの上にちょこんと置かれている清水焼の夫婦湯飲み茶わんに姿を変えた仮称江成の異次元パトロールコマンド

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〜四月の雪〜季節外れの春の白い雪は三寒四温でだんだんと緩んできた心の中の想いが桜の花の桃色や若葉の緑色や菜の花の黄色に誘われ体から飛び出そうとするどうにも抑えられない衝動を心に押し戻すそして代わりに冬の寒さの中でもうあきらめようとかもう忘れ

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〜おとり捜査と潜入捜査〜『さあどうぞ　こちらにおかけください』藍尾君が年齢不詳のひょっとこ似の男性らしき人とおかめ似の女性らしき人に声をかけると二人はひょいと勧められた応接ソファーに跳ねる様に正座で座った『わー　お二人ともお若いんですねえー

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〜未来〜たいがい僕が事務所に着く頃には藍尾君と伴尾君が一日の段取りを済ましてお茶を飲んでいる「おはよう」『おはようございます』「伴尾君　今日の依頼は？」『今日もありません』「今日もなしか　いつまで続くのかな」『あのぉ』「なんだい？」『こんな

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〜夢の国の参観日〜ずるいついさっきまで教室を好き放題に走り回っていた夢の国の人達は一人もいない海賊の船長にいたってはトレードマークの帽子まで忘れてっている 漆黒というか上品な艶の黒というかなんとも言えない黒を纏ったドラゴン‥いや 有賀さんの母

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〜夢の国の参観日〜ずるいついさっきまで教室を好き放題に走り回っていた夢の国の人達は一人もいない海賊の船長にいたってはトレードマークの帽子まで忘れてっている 漆黒というか上品な艶の黒というかなんとも言えない黒を纏ったドラゴン‥いや 有賀さんの母

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〜夢の国の参観日〜とにかく僕のクラス教室は夢の国のパレード状態になっている魔法使いっぽいお婆ちゃんや７人のおじさん達や空飛ぶ小象さんや海賊船長が出て行った代わりに髪の長いお姉さんや人魚や空飛ぶ少年や小っちゃい妖精や枝の鼻の子供とそれにオモチ

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〜夢の国の参観日〜今日の参観日は明らかにいつもと違うそもそも高校で参観日なんて聞いたこともないけど‥《なに考えてんだい？》明らかにいつもと違う一つの要素である黒マントを羽織ったかぎ鼻の老婆が僕に話しかけてきた「いえなにも」なんでここにいるの

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〜ＡＩＩ Ａｂｏｕｔ Ｕｓ〜〜暫く音楽室の廊下側の壁に寄りかかって聴いているうちに今日は顔出さないで忘れ物を取ったら帰ろうと思い音楽室から離れ三階に行く階段まで廊下を歩いていると今まで流れていた合唱とピアノ伴奏が止んだ休憩かな三人の談笑する笑

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〜薫風と歌声〜音楽室のある二階の廊下まで一気に駆け上がった正面突き当りの音楽室から日曜の誰もいない静まり返った廊下に心地よい唄声とピアノの音が流れているゆっくりと廊下を突き当りの音楽室まで歩く誰だろう音楽部の人達かな音楽室の前に来て後ろ側出

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〜薫風と歌声〜化学の抜き打ちテストの採点結果で学年のブービーメーカーとなってしまい当然だといわんばかりに先生から補習教材を渡された教科書を見ながら中間期末の過去問三回分の回答を記入し三百点満点を取るまで何度も返される地獄のシステム金曜日に渡

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