〜はたまた見てしまったのか?〜子供の頃はそんなドキドキした事が毎日のようにあったのにそれがいったい何であったのか?悲しい事に大人となった今では成長という壁に遮られて思い出す事が出来ない
〜またこの場所に来てしまうのだろう〜それはきっと見えない何かがそこにいるから聴こえない何かが叫んでいるからそして触れることの出来ない何かがそこに眠っているから
〜地下鉄の車内〜地下鉄の座席に座って目の前に映って得られる情報は地上の車内から見える外の景色の情報が無い分一つ一つの情報の中身は濃い用事があっていつもの早朝の出勤時間帯とは違い吊革に摑まる人もまばらな昼前の地下鉄の車内僕の隣にベージュ
〜パシュート応援〜朝から気合が入っていた今日20時からのパシュート女子団体準決勝応援に合わせて6時48分に自宅を出て19時30分までに帰宅するまでの仕事の段取りは完璧だった菊池選手の献身的な決勝への滑りに感激して一緒に涙を流し食器も洗って明
〜ぼんやり眺める車窓で〜私的旅行ではなくて出張で観光地へ向かうのではなく仕事の移動で事前に知識があった訳ではなくて突然にそれは現れる情報番組の効果的美的角度からではなく何の変哲もない車窓の景色に紛れてそれは現れる
〜タイトなスケジュール〜昼食をとる時間も惜しく駅のホームのベンチで時刻表を確認した後寒風にコートの襟を立て栄養食品を齧る翌日のアクセスを考慮して前夜の内に次の訪問地へと向かいおそらく一番遅いチェックインとなる宿の最寄りの駅にようやく辿り着き
〜夢の国〜《3時です ティータイムです》壁から突然告げられて僕は驚いてしまった『ごめんなさい 驚かしてしまって この子達は3時のティータイム専門のお知らせ係なんです』妹姫は僕に謝ると彼らに訊いた『ありがとう 今日はどなたがお見えになるのかし
〜道の駅で〜館の中で地もの野菜や特産品を眺めご当地ソフトクリームでもと外に出ると目の前に運命の出会いとも言える『わけあり品』の看板を下げたワゴンがあったぬれ煎餅を販売している会社(何故か鉄道)の背広姿の中年男性社員がわけあり顔で立っていた「
〜僕にはこんな風に見えた〜画面上3/4ほどの位置の左右に広がる細長い雲は北極の流氷その上は青い空はそのまんま青い空その下は冷たい海中画面下半分の位置の白い雲の下半分は右に向かって海中を泳ぐシロクマ目玉と鼻が可愛くて手前右足と奥の左足で海水をか
〜旅先で〜飛行機でひょいと行ける大陸の国の裏通りのテントが道の両脇に並ぶアウトレットというかキズ物というかとにかく商品がずらり並ぶ繁華街冷やかしでぶらぶらと歩いて見るとハンパなく安いと高級腕時計を無造作に並べたテントの男が「チョットチョット
〜お姫様の住居〜『今日もたくさん歩き回ってとても楽しかったです』「えっ!?でも妹姫のお庭ですよね?」『ええ ひとりじゃつまらないんですもの あっそうそうお城でお茶でもいかがですか?』「えっ!?こんな現実の世界の者がお城に入っていいのですか?」
〜‥塩〜新しいレンジの付属品で早速焼き鳥を作った七味で一串食べたところではたと思いだしたとっておきの塩があったんだと振りかけてみると形状や質量ともにまるでパウダーシュガー掌に数粒のせて舐めてみると塩分より旨みを感じた期待して焼き鳥を食べてみ
〜りんご〜『産直』『無袋ふじ(葉とらず)』『北東北産りんご農園』『青果集品センター』この四つの言葉が記載されたラベルを見て僕は値段に関係なく躊躇わずに買う
〜感じるもの〜私がこの神宮で一番感じたものそれは大鳥居から奥にずっと並ぶ樹木漲る力とか神秘のオーラとかではなく圧倒されることもなく神々しいという訳でもなくあえて言葉にするなら粛々という空気を漂わせているひとつの樹木に掌で触れてみると安らぎを