〜浦山ダム〜決死の思いでダムの下を見下ろすと50じゃきかないバルコニーの様な謎のダム付属施設が手前の端の急斜面に沿ってダムの上から下まで巨大な階段のように造られていた向こう端にも同じ様なダム付属施設がありよく見ると銀色に輝く手すり付きの階段
〜浦山ダム〜ダムって山奥にあるものと言う常識を覆すのがこのダム貯水方面は山間部が美しいダム180度振り返って放水方面は市街地が見渡せるダム到底同じ場所にいるとは思えなかった
〜きめつごっこ〜『あのね 先行で ねずこやったんだから後攻もなんかやって』「しょうがないなあ じゃあ たんじろうやるから」『わー やって やって』「ぼくの口を見てくれる?」『わー なになに?』「ほらっ 秘密の八重歯」『…全然 関係ないじゃん ていうか
〜三峯山〜『充分に元気とお見受けしますが?』「見栄っ張りの見栄坊です」『余分な力は時として災いを齎しますが?』「後悔をするくらいなら災いを選びます」『覚悟はできているとお見受けしました』「謹んでお受けしたいと思います」
〜白いコスモス〜「おはよう」『おはよう』「白いコスモスもいいね」『ふーん その言い方ってオレンジや赤を期待してたけど最初に白が咲いちゃったって言い方よ』「ううううん そんなことないよそうだ君に名前を付けよう」『私って漢字だと秋桜なのだからカタ
〜時間と言う概念は光に速度があるから成立するのだと思うだから光の速度の概念が崩れれば時間と言う概念はなくなると思う〜妙な時計が目に飛び込んできたなんで時刻の数字が全部0なんだろうと考えていると《あなたはたまたま私を見かけるまで朝から一回もス
〜コロナとインフルエンザの防御の壁のほんのちょっとの隙間から漏れ出た風邪を拾う事もある〜天候に関係なく家にこもっていてこのままでは体が錆びてしまうと危機感を感じ雨がこれでもかと降り続ける中愛車で「迷える子羊」のアルバムを聴きながら高速道路を
〜探偵曳田の初仕事は‥最初で最後のクライアント〜訊かなければよかったよかったというより伝わってしまうから想わなければよかった知らなければよかった《そんなことないの 汐ゐ君に知ってもらいたくてここに来てもらったのここは色も音も形もなければ時間
〜探偵曳田の初仕事は‥最初で最後のクライアント〜宇宙を彷徨っているみたいだけど星が見えない息苦しくないから真空でも水中でもないようだ《もう慣れましたか?》女性の声が聴こえてきたさっきまで一緒だったクライアントの声だそうだ想い出した将門塚辺り
〜思いやりと阿吽は似て非なるもので紙一重その均衡を保つのは欲望〜お互いに同じ平たい磁石だと出逢って気づいた時から二人は左に思いやり 右に阿吽 軸に欲望といった天秤に量られていると思った自分が今日はS極でいこうと決めていても相手が今日はN極だと
〜探偵曳田の初仕事は‥最初で最後のクライアント〜探偵事務所から大手門まではそれほどの距離はないので急ぐ必要もないと思われるのだが依頼人の女性は足早に歩いている様には見えないけども常に僕の斜め前を歩く永代通りから日比谷通りを右に曲がって行き最
〜お呼ばれと言う名の面接〜リムジンが外堀家の館の様な建物の屋根付き玄関の前に止まると外堀さんお母さんお父さんが背の高さの二倍はある大きなドアが開くと横一列に出てきて玄関の廂の下に並んだ僕とりかちゃんは自動に開いた車のドアから降りて僕は緊張し
〜探偵曳田の初仕事は‥最初で最後のクライアント〜美しい でもどこかに秘密を隔している女性探偵事務所開業初の依頼人である彼女が捜査人であるご主人の話をしている間僕はメモを取り頷きながらふと想った《どこかでお会いしたことのある女性だ》『〜尾行し