時々やったことを忘れてしまう。午前中になにをしたか・・・なかなか思い出せない。38歳の頃、一日2時間しか睡眠がとれない時が2週間くらい続いた時があった。やった仕事は思い出せない。次の仕事、次の仕事で頭がいっぱい。そんな癖がついてしまったのだ
七七回忌が終わった。故人に親しい人だけですました。九三歳と九〇歳の叔父、叔母は一時間も前から来ていた。足が不自由で本堂の段差で転倒してしまった。帰りは駅までとしきりに辞退したが家まで送った。労働争議の激しい中、大企業で持ち株制度をやった人で
おふくろの戒名は八相重光信女、叔母さんは夏月寿光信女、八相は仏教の言葉、叔母は老人オームの習字で月を見ると書いてあった。夏の月・・・想いがあったのだろう。夜空に煌々と光る月、高知に旅したときの、貧しい漁村を立て直した町長のおことば、「人の世