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日記一覧

二問人一(にもんじんいつ)そこで、「法華経」の教えを初めからずっと考えていってみると、すべてはこの「自他一体」ということに帰一します。「十二因縁」、「四諦」、「八正道」の教えによって、迷いを去り、自分の人格を高めていくことは、自分だけのことの

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具共弾指(くぐたんじ)つぎに「具共(とも)に弾指したもう」とあります。これもインドの習慣によることで、日本人には奇異に感じられるかもしれませんが、人さし指と親指とで円をつくって、それをポンと弾くことを弾指というのです。これにはどういう意味がある

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 ところが、迹門の教えにおいて、この世の中はこういう成り立ちになっている、人間とはこういうものだ、だからこういう生きかたをしなければならない、そして人間どうしの関係はこうなければならない・・・ということを一つ一つ教えられて、結局はそういうも

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 信仰もそれとおんなじです。足し算も正しい教えであり、掛け算も正しい教えです。それと同じように、迹門の教えも、本門の教えも正しい教えであります。さきに、信仰は掛け算であるといいましたが、それも足し算がしっかり解ったうえでの掛け算でないと、ほ

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ニ門教一釈尊は、はじめは方便の教えを説かれました。方便の教えも、正法であることにはちがいはなく、そして低い教えでもありません。ただ、ギリギリの最終的な法を説くための過程であったというに過ぎないのであって、それぞれ大切な法であり、ありがたい教

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一時謦欬(いちじきょうがい)つぎに「然して後に還って舌相を摂(おさ)めて、一時に謦欬(きょうがい)し」とあります。まえに述べられたような瑞相(ずいそう)が長くつづいてから、広長舌の相をおさめて、こんどは釈迦牟尼仏をはじめとする無数の諸仏

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ニ門理一(にもんりいつ)ですから、迹門に説かれてあることも、本門にあることも、究極においてはおんなじ原理にもとづくものであるというので、このことを「ニ門理一」といい、仏さまの全身から出た光が、十方世界のありとあらゆる暗黒を消滅させてしまったと

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毛孔放光(もうくほうこう)釈迦牟尼仏の全身から美しい光が出ると、十方世界がすみからすみまでパッと明るくなったというのは、真理は光であり、迷いの暗をうち破るものであるということです。 まえにも申しましたように、暗黒というものは実在するものではあ

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 つぎに「一切の毛孔より無量無数色の光を放って、皆悉く遍く十方世界を照らしたもう。衆の宝樹下の獅子座上の諸仏も亦復是の如く、広長舌を出し、無量の光を放ちたもう。釈迦牟尼仏及び宝樹下の諸仏、神力を現じたもう時百千歳を満ず」とあります。 こんど

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ニ門信一(にもんしんいつ)それで、のちの人がそれを解説して「出広長舌(すいこうちょうぜつ)」という不可思議な現象には、「二門信一」ということが表されていると説明したわけです。 ニ門というのは迹門と本門です。はじめ世尊は、娑婆世界の住人として、娑

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 どういう神力かといいますと、まず」広長舌を出して上梵世に至らしめ」とあります。出広長舌(すいこうちょうぜつ)これは、仏さまが非常に大きな舌をお出しになって、その舌が梵天までとどいたというのです。日本人にとっては、おかしな感じを受けるでしょう

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地涌の菩薩たちが、このようにお誓いもうしあげますと、世尊は満足そうにおうなずきになりました。そして、それに対しては一言もおっしゃいませんでしたが、そこにいならぶありとあらゆる人間および人間以外の生あるものたち、すなわち文殊菩薩をはじめ以前か

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 ところが、この品にたって、菩薩のうちでもとりわけ徳のすぐれた大菩薩になりますと、もう「私」のことは考えなくなってしまうことがわかります。すなわち、信仰者としての理想の境地が示されているわけです。 もうひとつ大切なことは、このような大菩薩で

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「常不軽菩薩品第二十」の説法の最後に、世尊が「是の故に行者 仏の滅後に於て 是の如き経を聞いて 疑惑を生ずることなかれ 応当(まさ)に一心に 広く此の経を説くべし 世世に仏に値いたてまつりて 疾(と)く仏道を成ぜん」とお説きになったのをうかがっ

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 そこで、また分析のような形にはなりますけれども、一応むかしのえらい人たちの説いたところに従って、如来の十大神力に含まれている意味を説明していくことにします。とすると、どうしても記述がすこしばかり専門的になり、専門語などが出てくることになり

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 その意味で、この「如来神力品」には、いままでの二十品にわたる説法を総合して、その全体をつらぬく真理はただ一つであることを説かれたわけです。ここにおいて、迹門の教えと本門の教えが渾然として一体であることが明らかになり、われわれの帰依の念も一

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「法華経」を学ぶにしてもおんなじです。われわれは、教えを正しく理解するために、一応こまかに分析して学びました。しかし分析しっぱなしでは、よほどすぐれた人でないかぎり、いままで教えられた多くのことが、なんとなくバラバラな形で頭に残っていて、ま

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 ところが、本門にいきますと、仏とは、地上に出現された釈尊という限りある寿命をもったお方だけでなくて、すべてのものごとを生かしている久遠実成の本仏であることを、お明しになりました。そして、人間が最終的に救われるのは、また人間世界にほんとうの

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如来神力品第二十一 この品も非常に大切な品であります。なぜ大切かといえば、ここで迹門と本門の教えの総まとめがしてあるからです。そして、迹門の教えも、本門の教えも別なものではない、別なようにみえてもその神髄に達すればすべての点において一つであ

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