私の先達で、昨秋に終刊号を出した同人誌『遊民』などでずっとご一緒だった大牧冨士夫さんが句集を上梓された。 実際に詠まれた期間は短いようだが、90歳に至った大牧さんの人生がギュッと詰まったような句集である。 季語ありの定型句であるが、四季折々
樹木希林、黒木華、それぞれ味があって好きな女優さんである。 でもって映画、『日々是好日』(大森立嗣:監督)を観に行った。 面白かった。まずは映像がいい。 ほとんどが茶室という限られた空間で、しかも圧倒的に女性が多い。 そのなかで、庭、掛
借りるというより読みたいものがあって岐阜県図書館へ。この時期、陽が落ちるのが早い。4時ちょっと過ぎなのにもう夕焼けが見える。 到着。 ふと見やると夕日に映えて真っ赤に紅葉した樹が。 ああ、私のナンキンハゼだ。場所は、県図書館の正門の前、県
ここ2、3日、なんだか食欲がない。これぐらいはと思って作ったた食事を残してしまう。 これではだめだと思い、なにかうまいものを見つけようとスウパアへ買い物に出かける。 従前の天気予報では今日は雨ということだったが、抜けるような晴天に恵まれた。
わが家の菊がいまをを盛りと咲いている。 買った覚えもないし、自分で植えた覚えもない。 気がつくとぽつんと咲いていて、それからン十年、今やわがもの顔に庭の一角を占領している。 黄色一色で何の変哲もない直径3〜4センチの小菊だが、毎年、律儀に花
昨秋、急逝された名古屋の地方出版社、風媒社の創業者、稲垣喜代志さんの遺稿集が出版された。題して、『その時より、野とともにあり』(風媒社)。 まことに適切なタイトルだと思う。まさに稲垣さんは「野とともに」あった人だ。 東京の「読書新聞」に数
JR岐阜駅のバスターミナルに囲まれた一角はちょっとした庭園になっている。ここのウリは、県内の名桜の子孫が集められていて、いながらにしてそれらを楽しむことができるということである。淡墨の桜、臥龍桜、荘川桜などなどであるが、これらはみな、ソメイ
4日日曜日、同人誌などでご一緒した先達の一周忌を受けて、それを偲ぶイベント、「反骨の編集者稲垣喜代志の眼差し」展へでかけた。会場は「文化のみち二葉館」(名古屋市東区 日本初の女優といわれる川上貞奴と、 電力王と称された福沢桃介が大正から昭和
古河鉱業の銅山開発が引き起こした足尾銅山鉱毒事件は、この国の公害闘争の原点のようなものとして教科書にも取り上げられていて、これを知る人は多い。 とりわけ、この闘争に一身を捧げ、明治天皇への直訴をピークにその死に至るまでこの闘争をリードし続