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日記一覧

 過日、歴史や故事来歴に詳しい人とともに桑名を訪れた。 桑名はこれまで何度も通ったことがあったが、いつも「通る」だけの通過地で、街そのものに足をとどめたことはない。 岐阜から大垣経由で、養老山脈に沿って南下する。山裾に早咲きの桜などが散見で

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 同じ岐阜市に住んでいても、なにかの用件でもなければ北部へはあまり行くことはない。たまたまそちらの方へ行く機会があったので、ひょっとしたらと寄り道をしてみた。そしてその寄り道はまことに正解であった。 お目当ては岐阜金華山の北の山麓にある通称

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 「はなぞむかしのかににほいける」などといい、人は変わるが花は変わらず咲き続けるなどといったりするが、私のように古びてくると、私は変わらないが花の方が変わることもある。 今年は亡父譲りの紅梅が咲かなかった。樹そのものが枯れたか死んだかしたの

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 この前、「賞について少々述べまショウ」というタイトルで、実は二つの賞について述べるはずだった。ところがいつものだらだらとした文章で、そのひとつ、米アカデミー賞の 「シェイプ・オブ・ウォーター」について書いたところで終わってしまった。 今回

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 陽気がよかった土曜日、午後、少し読書をしてから三時半頃から図書館へ。 借りていた森一郎の『世代問題の再燃――ハイデガー、アーレントとともに哲学する』(明石書店)などを返却。森一郎は前著の『死と誕生 ハイデガー・九鬼周造・アーレント』(東京

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 子どもの頃はともかく、大きくなってからは賞とは無縁の生活をしてきた。競馬だって、有馬記念は結構いい配当でとった(それでカメラを買った。カメラにはそのとき勝った馬の名前でダイユウサクと名付けた)ことがあるが、桜花賞や菊花賞はとったことはない

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 材木屋について三回ほど書いてきましたがそのおまけのようなもの。  私んちというか、私んちに隣接する材木置場にテレビクルーが入ったのです。私を撮しに来たわけではないから関係ないのですが、材木置場との境界にある洗濯干場の使用はやめました。私の

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【USO通信】政府は今回の公文書改ざんという事態を受けて、これを民主化することとした。具体的には、内閣府に設けた窓口に申し出、料金を支払えば誰でも改ざんできるということで、その動機に関連した料金体系を設ける。  それによれば、今回のように政権

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 今回の事態につきあれこれもって回った言い方が横行しているが、実際にはこれほどわかりやすい事件はないのだろうと思う。  まずは安倍夫妻が森友学園経営の塚本幼稚園での「教育勅語」や「五ヵ条の御誓文」を唱和させるような「教育」にいたく感動する。

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 悲しいことや嬉しいことがあるものです。 「梅は咲いたか 桜はまだかいな」という俗謡(「しょんがえ節」)がありますが、今年は亡父譲りの紅梅の鉢植えが花をつけませんでした。私が引き継いでからもう25年ほどになりますが、その前、父がどれくらいの間

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 材木について書いてきました。 生きている立木も美しいが、伐採され、適切に製材された材木も美しくかつ有用であることを書いてきました。 私が材木屋の息子で、しかも跡継ぎを嘱望された養子として育てられたにもかかわらず、それを親不孝にも裏切ってき

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 材木の話である。前回は前置きのみで終わってしまった。  なぜ私が材木の話にこだわるのか、それは私が材木屋の息子だからである。父は福井県の山奥で1908年に生を受け、高等小学校卒業と同時に(1923年=大正12年)柳行李(やなぎこうり=カワヤナギの細

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 凛として立つ木は美しい。 初々しい幼木、少しばかり分別がついたような若木、それらは壮木の時代を経て、どっしり構え周囲を睥睨するような老木へと至る。 その寿命はその種によって異なり、縄文杉のように千年の単位を誇るもののあるが、せいぜい、何百

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 人生には、出会いの妙のようなものを保ったお付き合いがある。 ふとした機会に出会って、それが家族のようにべったり近くにいるわけでもなく、かといって全く疎遠でもなく、言ってみればそれほど濃厚でも、もちろん冷ややかでもない適度の距離感をもったお

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<2018年03月>
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