「杞憂(きゆう)」という言葉があります。余計な心配をすること。取り越し苦労をすることをいいます。昔、中国の周の時代に杞の国という小国がありました。大変気の小さい男がいて、天地がいつひっくり返るかと、そればかりを考えて恐怖にとりつかれて、物も
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大和物語より平安前期の歌人に「素性(そせい)法師」がいます。この人は小野小町の恋人と言われている僧正遍昭の子供です。父は出家して花山という寺に住んでいました。父に会いに寺を訪ねたところ、父から「法師の子は法師になるのがいい」と言われて、無理
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