私が若い頃奈良のお寺で書の修行に明け暮れていた時でした。書の偉人達にいじめにあったり、人生の苦難にあったり、と辛い時代でもあった頃でした。境内の地下通路の暗闇につまずき、転んだのです。その時見えた光に涙が止まらなかったのです。近くによって来
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万葉集や方丈記に出てくる秋の言葉に「玉響(たまゆら)」があります。玉は美しい石や宝石のこと。その宝石が揺れる、ほんのわずかな時間のことを玉響(たまゆら)と詠んだ。宝石が揺らいだ、ほんの一瞬に放つきらめき。そんなきらめきを放てる人間になれるよ
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