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2026年09月15日07:56

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転売と商売との間

転売+バイヤーで「転売ヤー」なのだろうが、あの言葉にはどこか「ヤーな(嫌な)奴らヤー」みたいな語感も混ざっている気がする。

では、彼らがやっていることは、私が利用している古本屋と何が違うのだろう。
あるいは、肉屋、青物屋、スーパーマーケットがやっていることと、どこが違うのだろう。

そんなことを、ぐだぐだ考えてみた。

まず思いつく違いは、固定した店舗を持っていること、そして固定した――完全にとまでは言わないにせよ――客層を持っていることだ。
つまり、その場限りではなく、ある程度継続的に地域や客との関係を持っている。

もう一つは、一定のマージンを取ってはいても、社会的な役割を果たしている、少なくともその自覚を持って営業していることだと思う。
言い換えれば、金銭を得ることが目的であるのは当然としても、その営業が社会の役に立っているという感覚がある。

古本屋にしても、肉屋にしても、青物屋にしても、スーパーにしても、単に右から左へ流して利ざやを抜いているだけではない。
品物を集め、並べ、選びやすくし、必要な人のところへ届くようにしている。そこでようやく商売としての意味が生まれる。

それに対して、いわゆる転売ヤーの商売は、客が一時的、刹那的な欲望を抑制した瞬間、儲けの筈がリスクに直ちに変わることが多い気がする。
希少だから、今しかないから、ここで逃したくないから買う。だが、その欲望がしぼめば、関係も役割も一瞬で消えてしまう。

もちろん、これだけで線引きできるほど単純でもない。
たとえば、コンサートのチケットやプレミアムグッズを大量に手に入れて高値で売りつける者たち。
あるいは、住む気もないマンションを購入して、値上がりを待つ者たち。

こういう人たちは、転売ヤーなのか、それとも商売人なのか。

たぶん違いは、単に「安く買って高く売る」こと自体にあるのではない。
そのあいだに、自分が社会に対してどんな機能を果たしているのか、どんな責任を負っているのか、そこに持続した関係があるのか。言い換えれば信頼・信用のあるか無いか。
そのあたりに、「転売」と「商売」を分ける、うまく言葉にしにくい境界があるのだと思う。


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