mixiユーザー(id:68785028)

2026年07月25日09:28

81 view

反実仮想をさらに展開する

私は反実仮想が好きである。
だから、歴史上の人物の机上に、時代違いの本をそっと置いてみたらどうなるか、ということをつい考えてしまう。

今回は、科学系の大型本を二冊、江戸時代の天文学者の前に置く、という想定である。
一冊は岩波の『理化学辞典』。
もう一冊は地人書館の『天文学大事典』。こちらはカラー図版入りの大型本で、視覚的な衝撃も大きい。

これを、江戸時代の天文学者の前に置く。

まずは、安井算哲(渋川春海)。
そして、麻田剛立。

科学用語には明治以降の造語が多い。
だから、たとえ漢字で書かれた日本語の本であっても、そのまますらすら理解できるわけではないだろう。
それでも、漢字の意味や文脈から、ある程度は受け入れられるはずである。
ただ、より柔軟に反応するのは、やはり安井算哲より少し後の時代に生き、自力でケプラーの法則に迫るほどの能力を持った麻田剛立のほうではないかと思う。
とくに『天文学大事典』の図版の威力は強力で、理論用語が分からなくても、「人間はここまで見たのか」という衝撃は十分伝わるだろう。

では、これと同等の文献を、それぞれのネイティブ言語で書かれた本として、次の歴史的人物の机上に置いたらどうなるか。

ティコ・ブラーエ
ガリレオ・ガリレイ
トマス・アクィナス
オマル・ハイヤーム

これもまた、めちゃくちゃ面白い知の問いである。
やはり、いちばん劇的な反応を示すのはガリレオではないかという気がする。
逆に、神学者トマス・アクィナスは、無視するか、あるいは黙殺するかもしれない――そんな予想もしてしまう。

もっとも、実際には私の予想など簡単に裏切られるかもしれない。歴史に名を残した人々は、現代人が思う以上に知的好奇心の塊だった可能性もある。だからこそ、この反実仮想は何度考えても飽きないのである。
4 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する