ウルトラマンとウルトラセブンの地球人の防衛組織、"科特隊"と"ウルトラ警備隊"
まずリーダー比較、村松キャップは穏健で思慮深く、武力の行使には慎重。これは科特隊が科学捜査をする警察組織という、一番似ているのは科捜研。村松キャップは、おそらく学位を持つ科学者でもあるのだろう。
この「科特隊」には上部組織からの指示などが見えない。パリに本部があるようだが事件の処理については、現場のキャップに判断を任せているようである。科学顧問、ジェット・ビートルの設計者のような博士はあるが支援してくれるだけで、命令系統からは外れている、
あとイデ隊員やアキコ隊員のように力の行使や倫理に敏感な隊員たちがいるので、倫理方面の問題には寡黙を保てるハヤタ(ウルトラマン)という構図。
一方のウルトラ警備隊は、地球防衛軍の指揮下にあるエリート部隊という設定で、完全に軍事組織である。キリヤマ隊長は責任感が強く部下の安全には気を配るが、脳筋的、力による正義を信じるタイプ。
地球防衛軍やウルトラ警備隊の武力や武装(軍拡的構造)については隊員達は、政治には口を出さずといった姿勢で一貫しており、その分、モロボシ・ダン(ウルトラセブン)の側に疑問や葛藤が集中していた印象がある。
印象深いのは参謀達、命令や指示は出すのに、結果責任はキリヤマ隊長一人に集中、押しつけていた印象が強い。これ、日本の参謀本部(大本営)の言いっぱなし・反省無しのカリカチュア(多分意図的な)にも見える。
装備の洗練はウルトラ警備隊に軍配が上がるが、人(地球人側)の葛藤の深さでは科特隊に軍配が上がる、と私は振り返る。
この辺りの、正義の組織のいろいろを集大成したのが押井守の「パトレイバー」かも。
脳筋の太田功、慎重&臆病なサラリーマン警官の進士幹泰と涙もろい大男の山崎ひろみ、御曹司だが現実的な篠原遊馬、成長ヒロインの泉野明、そして昼行灯を装う切れ者の後藤喜一(第二小隊長)。地球防衛組織パロディ編があったはず、確か「イングラマン」編だった。
まだまだ面白い人物像、第二小隊が正義のトリックスター部隊だとすると、南雲しのぶ(第一小隊長)を初めとする第一小隊はリアルな責任をきっちり果たすプロ組織、南雲隊長は後藤隊長たちに悩まされてたけれど。そして全てを支える整備班の班長・榊清太郎とシバシゲオの頼もしさ。
私の経験した実際の組織(学校関係)より、架空の組織の方が遠慮なしに語れるので、こんな考察するのは楽しい。
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