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2026年03月30日18:33

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雑文・夢の話

●夢を見る。ほとんどスジも無く、延々と巨大構造物を歩き回るだけみたいな夢。

自分は何らかの作業員で、合鍵を持ってある部屋の施錠を指示されてそこに行く。四角形やL字型の四畳半前後の小さな和風の部屋が延々と連なり、合間に小さな中庭や曲がりくねった回廊があるといったエリアである。目的の部屋へのルートはいくつか部屋を通り抜けた先だが、窓から途中の部屋をのぞき込むとお婆ちゃんたちが畳に座って談笑しており、邪魔しちゃ悪いなと思って別の部屋から回り込もうとして少々道に迷ったりする。なんとか目的の部屋を施錠し、あとは特に作業も無いのでその辺をうろついてみることにする。

延々と連なる和室エリアを抜けると部屋の様相が少々洋風になり、ダイニングキッチンやウォークインクロゼットが続くエリアとなる。談笑しつつ配膳などで働いている小学生くらいのお嬢さんが居たりして、特に寂れた雰囲気はない。そこも抜けると連絡通路じみた場所だが、進むにつれ古びてきて、屋内なのに風雨に晒されて風化しデコボコになったような薄暗い石壁の隧道になる。高さ幅ともに5mくらいの広い通路で、そこここに階段もあり立体的に広がっている。

通路の先が明るくなったところで外部に開けており、そこは駅のホームの端である。片側は切り立った壁面、反対側は線路でその先は屋外、いつの間にか相当高い場所に居るようで眼下遠くの先の方まで昼の街並みが続いている。高い崖に張り付くように構築された線路と駅といった趣である。なるほどこの辺に住む人はこの駅から外の町へ移動できるのだな。今は特に電車に乗ることも無いし(そういえば改札はどこだ?)、一旦引き返して別の隧道に入る。

隧道の先が少し明るくなっており、小さなコンビニが見える。駅のキオスク的な商店なのだろう。そこを抜けるとコンクリ打ちっぱなしの工事中のような立体構造通路になり、何らかのイベントか遊戯施設の跡だろうか、壁の崩れ目の先にでかいハリボテのロボットが見える。さらに進むとまた風化したようなデコボコの石壁に戻る。高さ5m×幅10mくらいの広い通路で、緩やかな登り坂になっている。床面もデコボコで石くれや砂利だらけだが、なぜか緑色のガラスの破片が数十個格子状に規則正しく並べてあり、通行する人々はそのガラス片を避けて歩いている。

隧道横の扉を開くと天井の無い小さな中庭で、ここは特に散らかっている。様々な道具や廃材の中に座禅を組んだ即身仏のような姿が複数あり、よく見ると人形である。妙な飾りつけだなと思いつつ先に進むと突き当りに鉄製の階段があり、上った先にはごちゃごちゃした通路や部屋が見え、何やら人の気配がするので邪魔しちゃ悪いと隧道に引き返す。

隧道の反対側に斜め下に向かって降りる広い階段通路があり、その先が見えないくらいの地下下方に続いている。そこから上ってくる人物があり、何となく見覚えがある。妹さんだろうか、就学前らしい女の子の手を引いたシュッとした青年で、向こうもこっちに気付いて声をかけてくる。やはり知り合いのようだ。

「やあ、何してるの」と聞かれ、ちょっとした仕事で来たがそれも終わったのでこの辺うろついている、と答える。隧道の壁面を見ると大きな開口部があり、先ほど駅から見えた彼方の街並みが午後の陽光で白く霞み、その先に海らしき水域も見える。外の風景を見つつ、しかしここは広く複雑だが構造や地形を覚えているのかいと青年に訊いてみる。「そうだね、僕の行く場所なら判っているよ」と言われ、何だか哲学的だなと思う。自分はダメだなさっきから道に迷いっぱなしだよと言うと、意味深げにニヤリと笑って「人は生きるのに迷っているんじゃないんだ。迷うために生きているんだよ」と返される。こっちの言葉はなんだかよく判んねーな、と思ったところで目が覚める。

●様々な様相の巨大構造物内をただ移動するだけという、夢みたいな夢だった。こういう夢なら毎日でも見たいし、できればそこに住みたいものだと思う。ちなみに青年が最後に言った台詞はいにしえのゲームブック「魔城の迷宮」プロローグの「私は迷うために生まれてきた」から無意識が頂いたものっぽい感じがする。テメエで思いついたにしてはちょっと詩的すぎるなと思う。
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