●しゃばけ・7話。若旦那の失踪、それ自体は案の定なんてことないものだが、並行する事案がきな臭い。一つは以前から続いている「命をあがなう薬」を求めての人殺し、これのおかげで若旦那がいらん心配の対象になってしまったのですね。そらまあ佐助も我を失おうというものだ。もう一つは若旦那の兄、今まで顔も合わせたことが無いその男にまつわるあれこれ。
そういう時代だってのもあるだろうが、世継ぎがでけるかでけんのか…でお家の将来が決定的に違ってしまうのは残酷なことで、それがお母んの責任になっちゃうのも辛いわな。諸々の危機を防ごうとして父が外でこさえた子供がその兄で、しかし用がなくなれば情も薄れる、と。数奇な運命ってのはベタな言葉だけど、翻弄される兄の様子はまさにそのものではある。
…そして、どうなんだろう。ひょっとしてその二つのきな臭さは通底した案件なんだろうか。さあてねえ。
●SANDA・7話。前半ちょっとした甘矢王子の苦悩話。面がワレてるからって名目で、三田を必定以上に遠ざけるという素直じゃない心。重くて湿っぽいねえ。こういう雰囲気が彼らの青春譚としていつまでもは続かないのだろう、ってのはさみしくもある。一方で小野さんは少々変容の度が過ぎているようで。これは本当に大人になることによるもなのか? …そうなんだろうなあ。
柳生田氏にブチ切れる学園長のターンを経て(柳生田氏、どうもフツーにすっとこどっこいの気質があるな)、彼は三田への刺客を用意する。一見柔和で虫も殺さぬ少女然とした生田目さん、その本質は「大人殺し」。殺し屋クラスメートと共に得物持って三田の親指を呉れと迫る彼女であり、そりゃまあサンタクロースの膂力がありゃどうとでもなる相手だけれどいかんせん彼女たちは子供である。サンタは子供の希望に応えなければならない…。彼女の歪な精神性は生来のものか、あるいはこの学園の構造が醸成したものか。
今回の話でもそうなんだけど、話の展開に妙なギクシャクさがあって、エピソードやキャラクターが流れの中で有機的に繋がってる感じが薄い。前回話の焦点に在ったあれはもういいの? とか、象徴としての要素がそのままレアにゴロッと転がってる感じがする。そんな平仄の合わなさはしかし、今んとこはかなり強烈にこの作品の味でもあるなあ、とも思うんだよね。そのへんちょっと危ういとこで、微妙な匙加減の狂いで一気に散漫な話になりそうでもあるのだけれど。まあ、今んとこはまだ。うん。
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