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2025年06月11日05:26

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ソニーグループが金融子会社のソニーフィナンシャルグループをスピンオフ、これは買いだ

 以前から保有しているソニーグループから、株主総会招集通知や配当振り込み通知などが届いた。その中に、「金融事業のパーシャル・スピンオフに関するご案内」なるペーパーも同封されていた。

◎金融子会社を分離し、その株式をソニーグループ株主に交付
 金融事業とは、ソニーグループが100%保有する「ソニーフィナンシャルグループ(SFGI)」で(写真)、同社がソニーグループからスピンオフ(分離)される。そのSFGI株式が9月末のソニーグループ保有者にソニーグループ1株につき1株、無償で供与されるという通知だ(図)。
 スピンオフで新たな株を受け取るのは、これで2例目だ。
 昨年10月、以前から保有しているパソコン周辺機器メーカーのメルコホールディングス(現・バッファロー)から麺製造・販売会社のシマダヤがスピンオフされ、シマダヤ株を同一株数、交付されたからだ。
 シマダヤは上場され、同時に実施された公募増資の公募価格分だけ、元のメルコの株価はディスカウントされた。しかし両者の株価を足し合わせると、若干プラスとなっていたし、元のメルコ(現・バッファロー)の配当に加え、新たにシマダヤの配当ももらえるようになったから、スピンオフが既存株主に不利にならないことは確認できた。

◎本業と関連薄い子会社を事業分離してさらに成長
 ソニーグループがSFGIをスピンオフするのは、「物言う株主」のファンドからかねてから株価のコングロマリット・ディスカウントを指摘され、本業に関連しない部門の切り離しを求められていたからだ。ソニーグループも、金融事業を切り離し、互いに成長戦略をとることを決断した。
 ソニーグループ内の子会社のSFGIもまた、傘下に多くの金融子会社を抱えている。ソニー生命、ソニー損保、ソニー銀行などだ(図)。スピンオフされれば、源流企業のソニーがなお20%の株式を保有し続けても、独自に資金調達、例えば公募増資や社債発行などができる。SFGI社の意思決定も迅速化される。そう考えれば、悪くない選択だ。

◎ソニーグループの株価は分離で一時的に下がるがいずれ権利落ちを埋めるか
 SFGI株は9月29日に上場される。今のところ東証のプライム市場かスタンダード市場のどちらに上場されるか決まっていないようだが、新会社SFGI社の規模からすれば、プライム市場に上場されることになるだろう。
 上場に合わせ、SFGIは公募増資を行うだろうが、株価がいくらになるかはまだ分からない。仮に2000円となれば、元のソニーグループは、その分だけ権利落ちで株価が下がる。しかしエレクトロニクスメーカーからエンターテインメント企業に変身しつつソニーグループの成長力の評価は高いので、いずれ速やかに権利落ち分は埋められるだろう。
 それを考えると、もし市場全体が今年4月初めのように年大幅下げに見舞われ、ソニーグループも連れ安したら、その時は絶対に「買い」だろう。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、「ソニーグループが金融子会社のソニーフィナンシャルグループをスピンオフ、これは買いだ」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202506110000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「2024年札幌行(5):知事公館敷地内の夭折の画家、三岸好太郎美術館を鑑賞」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202406110000/

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