●ザ・ファブル・21話。形勢逆転中のスズキさんだが、流石に二流のゴロツキではない。腕が立つとはいえ殺しはそこまでではない、とヨーコさんを看破する。…そこまでは当たりなんだけど、つまりまあ、ヨーコさんは殺さなくても対象を無力化できるってことだったのよね。てことで、一旦縛り上げてテンションは緩んだうえでのプロ同士のお話合い、である。この辺のシーンの、アウトロー世界のプロトコルという体の独特な空気感がかっこいい。
一方のイサキさんが下手打ったせいで、貝沼さんは墜落死。ため息一ついて「もう帰っていいよ」と言うアキラさんに、文句ひとつ言うて出ていくスズキさんという構図はまあ、お互いの力量が十二分に共有されたってことだろうな。そのあと、貝沼さんの死についての疑似兄妹の会話がなんかいい。朴訥な兄と蓮っ葉な妹、というテンプレに押し込もうと思えば押し込めるような、そんな雰囲気がある。
そしてウツボとスズキでファブル相手に再戦することを決定。プロのプライドに身内の復讐、ビジネスから外れたシゴトとなることで彼らの行動がどう出るか。どちらかというとそれは、ウツボさんが嘲笑してきた「人間性」に関わることのような気がするけれども。どうかねえ。
●小市民シリーズ・9話。一連の事件を受けての反省会、小鳩さんは小佐内さんに対して「自身を誘拐するように設えた」のだねと言う。それも思い付きや偶然などではなく、この夏のスイーツ大調査という大枠からしてその下準備であったと。そうして小佐内さんは、目的の人物を前科者に仕立て上げたと。…うへえ、という悲鳴の一つも出るわな俺。
小鳩さんの推論はかなり重大なもので、聞かされてる方は心穏やかではいられないタイプの内容だが、しかし小佐内さんはあくまで冷静…というか、全て予測済みの如く目の前の超豪華パフェにしか興味を持たない。「僕がどんな気分になるか考えたことがあるか」と言われて初めて「ここまでのことになるとは思わなかったごめんなさい」としおらしく見せるが、それもまた予定された行動である。なんとなれば…計画はそんなもんでは済まないのだから。
それにしても、なかなかに綱渡りの計画ではある。どっかで綻びれば一気に崩れ、小佐内さんに降りかかるような奸計(と言っていいだろう)。しかしそこまではせえへんやろという予断、また小佐内さんのこの堂々たるふるまいによって、今回の登場人物たちは振り回される。…うーん確かに狼、なのかなあ。知恵と獰猛さと執念を持った捕食者、ですかね。さて、このノリで次回以降まだ何を語るんだろう。純粋に楽しみではある。
…でも身代金要求の件はバレへんかなあ…? そんなん言うてない、で突っぱねることもでけんということか。それはそれで確かに、絶望を味わわせるには十分の所業だが…。うん。
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