mixiユーザー(id:415360)

2024年09月01日10:50

43 view

【記録】二千六百八十四年(令和六年)八月に読んだ本

海外物が少なかった。松崎有理の新刊は傑作だったな。

2024年8月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2204ページ
ナイス数:40ナイス

https://bookmeter.com/users/1615/summary/monthly/2024/8
■姫野ひなの あまえ上手 【STRiKE! DIGITAL PHOTOBOOK 059】 [Kindke]
これは宝物だー! 可愛い女の子なだけじゃなくて、大人の女性の魅力もあるんだ!
読了日:08月30日 著者:姫野 ひなの
https://bookmeter.com/books/22164481

■鬼神の檻 (ハヤカワ文庫JA) [Kindke]
評価は★★★★☆。欠けていると云うか余分だったのは謎解きの部分。ミステリーの悪い所を踏襲している。トリックや犯罪動機が先にあって、設定や話の筋を無理矢理こじつけてるんだな。だからミステリーは馬鹿にしてしまうんだけど。それでも終盤はトンデモ理論で詰めて立派なSF伝奇ロマンだ。未来の感覚が過去に持ち込まれて因習を産む辺りはなかなか良かった。ただ、主要人物の出囃子と云うか出自が謎めいてい過ぎて入り難い所はあったな。
読了日:08月29日 著者:西式 豊
https://bookmeter.com/books/22130998

■透明都市 [Kindke]
ある事件に対する過剰な反応が、連綿と築いて来た倫理観と立法と司法制度を崩壊させた。監視社会どころか常に生活を公開する事を強いられる社会が現出した近未来を描くディストピアSF。草の根ファシズムが当たり前になり、理性的な懲罰がない社会。それを推進した者が規範を破っていたり、新革命に対応しない地域と対立したりする。違反に対しては犯人作りが横行するのが当たり前で、同調圧力が意志を決める最も重大な要素になる。現在のネット社会での個人情報保護の問題が発展した先の有り得る未来の物語り。
読了日:08月23日 著者:リリア アセンヌ
https://bookmeter.com/books/22135793

■喪われた感情のしずく-Sogen SF Short Story Prize Edition- 創元SF短編賞受賞作 [Kindke]
科学と技術の発展で感情を香水の様に纏う未来社会、人間の在り方も技術によって変革されている。芯になるアイデアが斬新で面白い。また、登場人物の性別がぼかされているのも、人間の変革による影響なのか。人体改造が人間の感覚を捻じ曲げたとも云える社会は、如何にもSFで、技術者の冷静な視点から、その技術を評価し新規開発をして、心の問題に迫っている。感情面の描写も情念によって溺れることなく記述されているのは得点が高い。賞を獲るに相応しい作品だ。まだ少し粗は見えるので、今後に期待する。
読了日:08月19日 著者:稲田 一声
https://bookmeter.com/books/22128691

■海にたゆたう一文字に ゲンロンSF文庫 [Kindke]
世界設定と舞台は非常に魅力的だ。時に論理的な描写も見られたがゲンロンSF新人賞よりは、ファンタジーの新人賞としてなら相応しい展開になってしまった。勿論、描写の端々に、ハッとするイメージが展開しているのはよかった。それと、新人に多いが推敲が雑で語句の誤用や誤字脱字、余計な文字が入ってしまってテンポを崩してしまっている。編集側ももっと細かいチェックを入れるべきだな。「海濔」と「典」の関係とか、もっとライフサイクルを追究して、「海掃き」の原因や世界の仕組みから破滅に到る道筋を論理的に描写して欲しかった。
読了日:08月18日 著者:猿場つかさ
https://bookmeter.com/books/22030443

■山手線が転生して加速器になりました。 (光文社文庫) [Kindke]
ぶっちゃけてネタバレすると、Covi-19をモデルにした病疫によるパンデミックがきっかけで都会が破棄されたので山手線が環形粒子加速機にされちゃって、その時代のアレコレで実はファーストコンタクトが不発で、でもパンスペルミア説通りだったってこと。しかし東京とか都会を廃棄する必要までは無かったんだけど、それで話が出来てるからな。最後の章でタイムマシンでの時間溯行まで出て来て、ハードSFの仕掛けは満載で、文章は読み易い。良質な科学啓蒙所だ。


読了日:08月13日 著者:松崎 有理
https://bookmeter.com/books/22116525

■時空のゆりかご (ハヤカワ文庫SF) [Kindke]
時間・空間理論的に複雑なSFだ。もっとも複雑なのは人間関係の描写で、そこが評価されている様だが、好みとしては湿っぽくて、「この時間旅行に関する話をまともに受けとるのは苦行だ。」と文中にある理由だ。時間溯行の度に様々な未来が生成しては他の時間線に干渉する辺りはアクロバチックなトンデモ理論だ。しかし主人公の一貫性の無さを援護する設定になっている。映像化の目的で書き始められたそうだが、映像作品にした方が面白いのは確かだろう。評価は★★★☆☆だな。
読了日:08月11日 著者:エラン マスタイ
https://bookmeter.com/books/12761615

■ホロニック:ガール (創元SF文庫) [Kindke]
話を拡げたい気持ちはわかるけど、最後調子に乗り過ぎて物語りが破綻している。時間スケールがトンデモ無さ過ぎて逆に迫力を削いでいる。
ロボットプロレス・アニメを下敷きに、科学哲学っぽい話をやろうとしてるんだけど、「ぽい」だけでSFとしては邪道だ。
もうちょっと量子もつれの論理を絡めてトンデモ理論を奔放に拡げたらよかったのにな。作者の受賞作が良かっただけに、期待外れだった。
読了日:08月06日 著者:高島 雄哉
https://bookmeter.com/books/22078209

■知能侵蝕 3 (ハヤカワ文庫JA) [Kindke]
この作家が『侵略者の平和』から求めている異星文明同士の接触と交流へ到る主題に列なる新作の三巻目。様々な作品で様々な異星文明を描いて来たが、本作ではどんな異星文明なのか? 話の中盤で具体的な姿が明示される事は無い。行動から思考法や文化を推測していき、その出身星系を想像し、やがて正体が明かされるだろう道筋は踏襲されている。
この作家が優れている点は、相互理解に向かって話が進む過程ではいくらでも不幸で悲惨な擦れ違いが起こったりする冷徹さだ。必ずしも平和裏に異星交流が成立する訳ではないだろう現実を突き付けて来る。
読了日:08月03日 著者:林 譲治
https://bookmeter.com/books/22098116


▼読書メーター
https://bookmeter.com/

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年09月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930