殺異星人事件の陰には巨大な陰謀論と陰謀論に拠って陰謀を成し遂げようとする勢力がいるのだろうか?リディアを取り巻く人々はどこか変節を見せる。母親までもが陰謀論に染まっている。イギリスへの一時帰省で更に人間関係が絡みつく。そんな中で、真相に近づ
語り口はハードボイルドの様な、えらくポップ・カルチャー寄りの様な。異星人との交流がある程度進むと、それをいろんな理由で疎ましく思う地球人類も現われるものだ。或いは異星人同士に確執があるのか?テッド・チャン『あなたの人生の物語』とは違うがやや
『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』夏の劇場版は本編を外れた設定で尺は短いんだが、その分きっちり作ってあるな。世界が確たる構築をされている。ただ、ドラマ本編と絡みがあり過ぎて、映画観てないとわからないネタが相変わらずのだろう
田中哲弥には色々な面がある。脱力系ばかりじゃないけど、これも馬鹿馬鹿しさに彩られている作品だ。これも民俗学的伝奇ロマンだな。隔絶した僻地でも電気はあるし現代建築も建っている。だけど旧い風習が根強く生き残っていることもあるだろう。熊の木音頭の
何とももどかしさと爽快感が並列する話だった。一人の少女のささやかで特殊な能力が並列宇宙同志を引き寄せた。量子力学と仏教思想が見事に親和する事が証明され点は画期的だな。夏紀はオナニーもする普通の女子高生。ただちょっと電子の振る舞いに干渉してし
正に今日泊老師と野田大元帥が大喜びしそうな物語だ。290ページトンデモ物理学に乗ってトンデモ理論を捻り出し、トンデモ現象を呼起こす夏希。サイエンス・ロォマンスだねえ。幻想的でありながら、量子論の首元に匕首を突き付けた様な展開だ。VR空間のサイバ
マガジンに冒頭三分の一程が先行掲載された作品。マガジン市場では、大いに魅き付けてくれた。優しく丁寧に語られる世界描写が心地好い。それでも、しっかりネタが地盤を固めている。7/25:取り掛かりマガジンに先行掲載された途中だ。夏希と登志夫の紹介から
ジュブナイルと云うか、子ども達が世界を動かす話なんだけど、作者の後の作品に通底する要素はしっかりある。これがやりたくて作家になったんだな。果して、子ども達が成長した冒険小説と云えるのかは、読み手の好みだ。俺は、鬱憤が溜ったぞ。第十章突破前代
でも作者はディストピアしか見ていない気がする。片方の損失だけが途轍もなく大きなゲームが始まる。第九章突破南極でのゲームは悲惨な結果となった。遺されていない筈の物が存在した事は、後の物語りを左右するのか?子供が何の予見も無しに兵器を玩具にする
遂に作者の本領発揮、物語りが牙を剥いた!第九章突入愈々作者の本領発揮、狂った世界が取り巻く。何がやりたかったって、これだよ。ゲームの方法論で戦争をする。ゲームで現実の兵器を使う。世界の秩序も平穏も糞喰らえな暴走状態だ。「子どもの本性が暴露さ
トンデモねえ話だ。今のところ六割くらい進んだが、救いが無い、未来の展望が無い。心配しつつ爺は読み進める。第六章突破バーチャル会議は踊る。年齢層に拠って認識がズレている。僅かな年齢差の子供社会でも大きな分断が起こるのだな。それでも圧倒的大人数
第四章突破大人たちは去った。西暦時計が世界の変り目を告げる。子供たちは自分の力だけで世界を主宰しなければならない。それには忍耐と力が足りなかった。超新星紀元の始まりは混乱と苦難に満ちている。「世界はもうきみたちのものだ!」遺された言葉。第五
数光年離れた恒星の振る舞いが、地球に甚大な影響を齎した中で、人類は事態に向き合い、文明を継承する方策を求める。でも、きっと日本の政治のトップは、そんな事態でも私利私欲に曇った眼しかないんだろうな。これは中国の実態をよく反映していると思われる
あの『三体』に先立って書かれた作者のデビュー作。取り掛かりだが、『三体』の調子は既に窺える。その他、劉慈欣を構成するSF作品の雰囲気がしっかりと焚き込められている。ワクワクするなあ。プロローグ小松左京のジュブナイルの様な出だしだ。何が起こる
『天駆せよ―』の前日談となる長編のとば口。悪役の老僧が正義感に燃える若僧だった。六勝寺計画の概要が語られる。そして、大いなる陰謀があることが示されるが、それは後に解明されるだろう。早く続きが読みたい!作者は仏典と物理学をよく呑み込んでいるな
『AIとSF』では仏師ネタが三本被った。斯様に仏教とAIや宇宙は親和性が高い。仏教にはほかの宗教とは違い、現実を反映した宇宙観があるからだ。造語である筈の佛理学の用語が違和なく染み透る。仏の道はこの世の心理を教える。佛パンクの創生だ。
稚拙ではあるが、何かしら読み続けさせらるのは、先の展開が読めないから。SFじゃなくファアンタシーだな。推敲が稚拙過ぎる。
昔、ある時、「敢えて李氏朝鮮とせず朝鮮王国でよい」と聞かされたことがある。概ね正しい。史記には[箕子朝鮮]の記述があるが伝説の域を出ない。しかし今は半島北半部は政権が三代目迄世襲されている現状からして[金氏朝鮮王朝]が成立してしまった。そん
この作品がマガジンに先行掲載されて購読を決めたのだ。『魘魅蠱毒』パク・ハル大好きだ、こういう話。朝鮮王朝は確かに明・清の影響を強く受けているが、独特の文化を形成している。王朝と臣下の在り方も中原の王朝とは違うし、信仰も地に根差した独自のもの
現代の話にも思い至る。梶山季之の『李朝残影』に収録された何編かは近代史を踏まえている。おススメ。『君子の道』パク・エジンどこの国ににもあった(アメリカにはまだあるな)身分制度を軸に、蒸気機械の開発が行われる。非常に暗澹たる話である。蒸気機関
マガジン八月号に収録作の一編が掲載されて、これは即買いだ! と読み始めたが、アタリだ。朝鮮王朝は、中原の文化の縮小版模倣の様に思えるが、儒教の取り入れ方、道教の影響も受けているし、仏教もしぶとく息づいている。官制も独自の物があり、独立した文
中国(系アメリカ人)と日本人が各一編、他は韓国人作家。しかも済州島に嘗てあった「耽羅」がネタ。半島本土にもネタは在りそうなものだが。もっと広くアジアのSFを期待したのだが、これはこれでヴァリエーション豊かに出来上っている。『ソーシャル巫堂指
選者に意図があっての事か、藤井大洋の作品にしろ、南方の島の伝説が濃厚だ。『不毛の故郷』イ・ヨンインまたも済州島を扱った作品だが、食傷はしない。より深く済州島についての伝承を掘り下げ、そこにSF的な視点が導入されている。所謂、異星人による創成
表題と冒頭の作品がそうだからと云って、七夕に囚われることはないんだな。東アジア圏にそれぞれ在る伝説・伝承・神話を汲んだSFなのだ。『海を流れる川の先」藤井太洋日本人も参加している。しかし、琉球・奄美の伝説が下敷だ。史実に基づいて、海の民の不
どういうわけか韓国作家の作品は済州島がネタになっている。伝説に溢れる火山の島だ。嘗ては朝鮮王朝とは別に「耽羅」と云う独立した王朝もあった。『巨人少女』ナム・ユハ世の中には巨大な女性が活動する様が好きだと云うジャンルがあるらしい。漫画や小説で
二作目から七夕を外して、アンソロジーとしていいんかとも思うが、面白い絡む問題だ。『年の物』王侃瑜最初は民話的世界かと思ったら、終末物の未来の地球が舞台だった。何か惚けた会話の様で、その実シビアーな状況を描いている。肉体活動をやめ精神活動だけ
実は深く愛している作品なんだな。もう人間のとは云えない能力者たちの死闘が気持ちいい!『マルドゥックシリーズに十周年』そんなに読み続けているのか。実写化するならバロット役はと妄想して、最初は十代の土屋太鳳だった。身体切れるし。でも、実現しない
いいぞいいぞ。目次の執筆者の名前を見るだけで、期待が膨らむ。いっとう先にケン・リュウだ。『七月七日』ケン・リュウ牽牛と織女の伝説に纏わる異伝を下敷きに、大陸を超えて離れなければならない百合恋人の愛の物語。「祝日にしたって、西洋からの輸入品の
改めて、マガジンを読むことが楽しいなあ、と。『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』高野史緒二十一世紀が舞台なのに、何だか懐かしを抱かせる街の風景。そこで起こる異常事態が未来に向かう物と過去に向かうものそう歩と関わっている。冒頭を読んでし
読了世界の構造や関わる登場者の在り方が、続刊では益々こんがらがりそうだ。百合ネタに関しては、やっぱり男性作家が書いているんだな、仕方ないな、と。とんでもない真相が明かされる。テラとダイの存在の根幹がひっくり返る。これは予想外だ。二人は、更な