昨日の日経一面に、
「シャープ、堺工場停止 ソニー系に出向検討」
という記事が出ていた。
経営再建策ということだけど、日本の製造業って難しいときにきているのか、と製造業ではない自分は、ぼんやりとした漠然とした不安のようなものを感じる。俺は作家ではないので、それで自分の行動をどうこうしようということはないけど。
構造というが、どうやって働いて、どうやって稼いで、どうやって衣食住を得るかという流れは、変化していく時期なのかもしれない。
昨日、仕事で移動したとき、ふだんは通らない方向に進みながら、そこらじゅうにクリニック、病院が建っているのが目についた。
みんなきれいな建物で、けっこう新しいんだろうなと感じる。
妻が医師で、今後の仕事を考える中で、クリニックの開業と廃業はコンビニを越えたという話をしていた。
だから今の時代に、これまでのクリニックを開業しても長くは続かない。新しい形態を考えるべきだ、とMBAをとり開業ではなく起業の道を模索している。
まだ悩んでいて、たいへんそうだけど。
俺自身の仕事は教育系だ。
やはりこちらも岐路に立っている。
上層部のおじいさんたちは、比較的給料の高い俺みたいのをとっとと放り出したくて、あれこれぬるい嫌がらせをしてくるくらいだ。
実務を知らない聖職者は、オキラクだなぁとげんなりするところもあるが、立場によって見る視点は異なるだろう。
医療領域と教育領域は、ともに似た領域にあると何かで読んだ。だから俺と妻はちがう仕事についているようでいて、似た感覚があるのかもしれない。
そのなかで、何が近いかって言ったら、どちらも何かを生産するという仕事じゃないんだよね。
どちらも保険とか補助金をどれだけぶんどってくるか、で収入になるわけだから(苦笑)、なにかを作り出しているわけじゃないんだよね。
もちろん、社会インフラとして、重要であるとは思っているんだけど、それはまた人によって見方が違うかもしれない。
せちがらいことばかり考えていると、気持ちが萎えるものだ。
こうした生産性のない領域においても、何か元気になる方向で仕事を考えたいよなぁ、と思う。
そうしたなか、昨日、カイシャの門の前でオキャクサンたちの見送りに立っていたら、声をかけられた。
「相談の仕事って、今、金曜日だけですか?」
俺はカイシャのホームページで相談のお仕事もやっていますよ、と出している。
しばらく前、月曜に出していたこともあるんだけど、土日に予約が入り、月曜日の朝、出勤して予約が入っていることをみてびっくりしたことがあってさ。
仕事受けといて、びっくりというのもなんだけど、始業からオキャクサンがくるまでに2、3時間とあっては、ばたばたしているうちに気づかないで流してしまうこともありうる。
以来、曜日を変えていたのだ。
「言ってもらえれば調整できますよ。今週は、ちょっと立て込んでるので難しいかもしれないですけど」
オキャクサンと話して、近いうちにということにはなった。
生産性とか経済とか、難しいことは置いておいてさ。
依頼してもらう、必要としてもらうというのは、それだけで元気になるものだ。
ログインしてコメントを確認・投稿する