きっかけ

自分の「モヤモヤ」を言語化するのに、本当に長い時間を費やした。



要するに、俺は「怒り」を伴った、自我の確率というのが、３０を目前にして、未だ「確立」していなかったのである。



そこで私が気づいたのは、私という人間は、「その状況」に同一化してしまう、ということであった。「他者のために」と言えば聞こえは良いが、その他者がきっかけによる、私への損害については、はっきり言って無頓着であった。





そして、今思うなら、「今気づけたのなら、それで良い」という事であった。






おそらくだが、俺が「殺さなきゃ気がすまない」という「殺したい怒り」を向けられてる相手も、とっくに「怒って仕返し」に来ることに気づいているのではないか。傷害事件レベルの暴力を使えば、警察沙汰は免れない。だが、同時に「何でお前、こんな(暴力行為)ことしたのや。」と事情聴取されるだろう。その時、俺は堂々と「その理由」を述べられる。逃げる必要などない。俺は、その卑怯者ではないので、「責任」から逃げないであろう。